JRAエージェントの闇か……「被害者」和田竜二騎手と松山弘平騎手に共通点!? モズカッチャン、アルアイン「不可解」乗替わりの”裏”
そこにC.ルメール騎手や浜中俊騎手などを仲介する「競馬ニホン」の豊沢信夫氏などが中心的役割を担い、競馬界を彩る名立たる強豪馬の大半を斡旋している。
当初は、小原氏を中心にブック系エージェントが幅を利かせていた。だが、デムーロ、ルメール騎手の両騎手がJRA騎手として通年騎乗することをきっかけにパワーバランスが崩壊。両者を仲介する豊沢氏が、社台のバックアップもあって圧倒的な成功を収めた。しかし、今年になって、ルメール騎手の2番手でいることに我慢できなくなったデムーロ騎手が離脱。ブック系の井上氏の元に収まったことで、再び危うい均衡が保たれている。
その”混乱”に乗じて、一気に勢力を伸ばしたのが「優馬」の櫻井眞人氏だ。
オールドファンには「1馬」で名を馳せた競馬専門紙は2010年8月から、優馬に改名。2015年からはオンラインサイトを展開し、現在では数多くの競馬ファンにその名が轟いている。
そんな「優馬」系エージェントの代表格となる櫻井氏は、和田騎手や松山騎手、松若風馬騎手の仲介を行い、着々と勢力を拡大。この春には信頼を深めた社台系オーナーからゲットしたアルアインで松山騎手に皐月賞を勝たせるなど、エージェントとして初のG1制覇に貢献している。
しかし、その後は松山騎手のアルアインをルメール騎手に獲られ、和田騎手のモズカッチャンをデムーロ騎手に獲られ、松若騎手に非があったとはいえ、ユニコーンS(G3)を制したサンライズノヴァまで失うなど、散々な状況となっている。
「まさに『出る杭は打たれる』ということでしょうか。もちろん、乗り替わりの中心にはオーナーサイドが絡んでいますが、今の競馬界はエージェントの力も大きくものを言います。そういった点で櫻井氏の優馬軍団の勢いは、既存のエージェント勢力にとっては目障りだったのかもしれません。
正直、真偽のほどはわかりませんが、この秋に大きな”被害”を受けた松山騎手と和田騎手のエージェントが同じとなれば、その可能性を疑うのは当然でしょうね」(競馬記者)
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