真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.03.18 10:11
JRAが主導する”大改革”で超一流ベテラン騎手が「騎乗馬なし」の異常……競馬界の水面下で今、一体「何」が起こっているのか?
編集部
春のG1連続開催の幕開けとなる高松宮記念(G1)を翌週に控え(今年から大阪杯がG1に昇格したので、連戦はここから始まる)、にわかに盛り上がり始めた昨今の競馬界。今週も今年の主役サトノダイヤモンドが始動戦を迎えるなど、その注目度は日に日に高まっている状況だ。
しかし、その一方で競馬界の”水面下”では今、大きな動きがみられる。
それがいよいよ表面化したのが、本日18日に関東の有力騎手となる横山典弘騎手と、蛯名正義騎手が「騎乗馬なし」という”異常事態”に陥っている事実だ。
本件の中心にいるのが、「エージェント」と呼ばれる騎乗依頼仲介者たち。エージェントとは基本的に担当する騎手の騎乗馬の管理や調整を行い、馬主や調教師と騎手との間に入って騎乗依頼を受けたり、それを最適化したりすることが主な役割となっている。
したがって、現在の騎手の成功はある意味「エージェント次第」となっており、その影響力は近年ますます増大し、以前からパワーバランスを問題視する声も多かった。
代表的なものが先日、北海道競馬への騎手復帰をほのめかせた藤田伸二元騎手のJRA引退の引き金になった一件だ。藤田騎手は騎乗者の技量よりも、エージェントの力で騎乗馬の質が決まってしまう競馬界の在り方に憤りを感じ、2015年の夏競馬終了時に唐突にムチを置いた経緯がある。この時もエージェントの在り方が、大きく問題視された。
そこでついに重い腰を上げたのが、競馬を主催するJRA(日本中央競馬会)だ。
今月13日に発売された『競馬最強の法則・4月号』(KKベストセラーズ)によると、JRAは今年1月末に関東の騎手を集め、エージェントの在り方に関する懇談会を開いたようだ。その結果、まず「兼業エージェント」を廃止する方針を固めたという。
PICK UP
Ranking
23:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは