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米・プリークネスSでラニが大健闘の5着! 「最大目標」ベルモントSを見据える武豊騎手と陣営、そして課題はやはり……

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 米クラシック3冠の第2戦・プリークネスS(G1)に、武豊騎乗でラニが出走。前走ケンタッキーダービー(9着)に続いて2度目のアメリカ競馬参戦。道中最後方でレースを進めた同馬は、4角手前から徐々に進出を開始。最後の直線で脚を伸ばし、11頭立ての5着となった。勝ったのは米国のエグザジャレイター。

 3月のドバイ遠征、前走のケンタッキーダービーもそうだったがやはりラニはスタートで出足がつかず、道中もほぼ「置いてけぼり」状態。しかし、最後の直線では一気の末脚を披露して5頭を抜き去った。アメリカ競馬で十分に勝負できることを再度示せた反面、やはりスタートで一気に上位陣と差を広げられてしまう課題も浮き彫りになったといえる。

 とはいえ、今回の5着は日本でいえば「掲示板確保」。アメリカ競馬最高峰の舞台で2戦を経験し、堂々たるレースを披露しているラニ。武豊騎手を始め、陣営は早くから「最もチャンスが大きいのは、ベルモントS」とコメントしているだけに、本当の舞台は”次”である。

 ファンの間でも「これだけ走れるとは」「ベルモントSは3着以内も」「ワンチャンスあるぞ」という声が多い。ベルモントSはベルモントパーク競馬場の2414mで開催され、今回のプリークネスSより500m距離が延長される。距離延長によってスタートでの出遅れの不利も軽いものなるだろうし、その上でプリークネスSで見せた末脚を発揮できれば、今回以上の結果を残すことも決して不可能ではないだろう。

 1戦1戦確実に前進しているラニの競走内容。同馬のレースぶりがそのまま日本競馬の進化を示してくれているようで、大きな期待をしてしまう。武騎手や陣営が狙う「最大目標」6月11日のベルモントSでの激走に期待だ。

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