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毎日王冠(G2)に「キタサンブラック世代最後の大物」がスタンバイ! グレーターロンドンの「期待」と「不安」

0602gureta_01.jpg※画像:グレーターロンドン『競馬つらつら』より

 女王ソウルスターリングを筆頭に、安田記念(G1)でG1初制覇を飾ったサトノアラジン、昨年の日本ダービー馬マカヒキ、昨年のドバイターフ(G1)の覇者リアルスティールなど、今年も秋のG1戦線を占う豪華メンバーが揃った毎日王冠(G2)。そんな名だたる名馬が揃い踏みする中、密かに注目されているのがグレーターロンドン(牡5歳、美浦・大竹正博)だ。

 デビューしてから相次ぐ脚部故障に泣かされながらも、類稀なる素質を発揮。ついに今年は重賞にも初挑戦している。だが、重賞初戦となるはずだったダービー卿CT(G3)を直前で出走回避。続く安田記念(G1)も爪の不安で調整が遅れ、ようやく出走の一報がファンに届けられたのは出馬表が出される直前だった。

 陣営は明言しなかったものの、決して万全とはいえない状態だったのは想像に難くない。そんな中で臨んだレースでは、これまでよりも前に位置取り、残り400mを切ってから進出。先頭を行くサトノアラジン、レッドファルクスらを脅かす末脚を見せるも届かず4着で終えた。だが、勝ち馬サトノアラジンとの差は0.1秒と「負けてなお強し」といった内容だった。

「グレーターロンドンにとって、最大の敵はソウルスターリングらライバルではなく、自身の体調でしょう。常に不安と戦わなければならないのが宿命なのかもしれませんが、それさえなければ勝ち負けできる実力は秘めていると思われます」(記者)

 デビュー直後から期待されたグレーターロンドンだが、死に至ることもある難病・蹄葉炎を発症。約1年後に無事ターフへ復帰したものの、爪の不安は完璧に拭い去ることはできていない。その前はソエ(骨膜炎)も発症したことがあり、脚元はいわば「満身創痍」だ。

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