
【徹底考察】日本ダービー(G1) マカヒキ「ディープ2世の末脚は届くのか?鍵を握る『本当のマカヒキ』の姿とは」
【血統背景】

全姉に短距離重賞2勝のウリウリがいるが、ディープインパクト×フレンチデピュティという配合は昨年のジャパンCを勝ったショウナンパンドラがおり、カミノタサハラは弥生賞馬。本質的には中距離配合といえるだろう。
祖母のリアルナンバーは南米の馬だが、サクラローレルを送り出したレインボウクエストや、アルゼンチンの大種牡馬サザンヘイローの血も入っており、気性的にも東京の2400m日本ダービーで距離の心配をする必要はない。また、リアルナンバーにはリボーの5×5というクロスがあり、この辺りが大舞台で活躍できる底力を生み出しているようだ。
≪結論≫
『考察』で述べた通り、マカヒキの最大の強みはマイペースで走ることさえできれば、どこからでも超一流の末脚を繰り出すことができる点だ。そして、仮にマカヒキが皐月賞とは異なり、中団から競馬をすることできれば「世代の頂点」が大きく近付くことだろう。
ただし、それには鞍上の川田将雅騎手を始めとした陣営が、本馬の本質「本当のマカヒキ」を理解しているかが重要なポイントになる。無論、この『考察』が必ずしも正しいと言い張るつもりはないが、それでも世間のマカヒキに対する評価は、やはり「世代随一の破壊力を持った追い込み馬」であり、父ディープインパクトにその姿を重ねる人も多い。
実際に皐月賞の川田騎手はある程度意図的に(弥生賞を参考にして)後方に位置取ったように見える。それで2着という結果が出ているのだから、ダービーでも追い込みにこだわる可能性は決して0ではない。
仮に後方からの競馬にこだわった場合、例え皐月賞のようにリオンディーズが”暴走”したとしても、最後に止まってしまう限界を露呈した以上、ダービーはおそらく大きくペースが上がることはないだろう。ならば、今年の実績上位馬は簡単には止まらない。いくら世代随一の末脚を持つ本馬でも、思わぬ苦戦を強いられる可能性も十分にある。
ちなみに直線一気のイメージが強い父ディープインパクトでも、日本ダービーの4コーナーでは10番手までポジションを上げている。皐月賞でも4コーナーの通過は9番手で、これに対してマカヒキは13番手。最終的に父は2馬身以上の差で勝ち、息子は勝ち馬に1馬身1/4の差を付けられての2着だった。
これだけを見ても、今のマカヒキの立ち位置と周りのライバルを鑑みれば、ダービーの4コーナーで中団(半分の10番手)よりも前目にいることの重要性が浮き彫りになるはずだ。
(監修=下田照雄(栗東担当))
PICK UP
Ranking
5:30更新浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 武豊を「激怒」させた地方騎手が心中を吐露……交流G1完全制覇を阻まれた「疑惑」のJBCレディスクラシック(G1)を振り返る
- 毎日王冠(G2)リアルスティール「使い捨て」に調教師が激怒!? 「スキャンダル王」デムーロの指示無視に「いくらなんでも……」
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- JRA「致命的な不利」に武豊が検量室で怒り爆発!? 後のダービー馬を襲った「痛恨」アクシデント