GJ > 競馬ニュース > リオンディーズの逆転は?  > 2ページ目
NEW

リオンディーズのダービー逆転はもうないのか?惨敗の皐月賞から「致命的な問題」を抱える2歳王者の「真実」を解き明かす

【この記事のキーワード】, ,

 1000mの通過前、これまで展開を引っ張ってきたリスペクトアースが早くも失速し始める。無理もない、繰り返しになるが1000mの通過が「58.4秒」は明らかなハイペース。それにこの日はとにかく風が強く、特に強烈な向かい風となった向こう正面で、馬を前に置けない逃げ馬には極めて厳しい状況だった。

 だが、2番手で前に壁を作りたかったリオンディーズにとって、唯一の頼みの綱だったリスペクトアースが失速するのがあまりにも早かったことは事実だ。デムーロ騎手にとっても大きな誤算だったことは確かだろう。

 このままでは、リスペクトアースの失速に巻き込まれてしまうことは明らか。しかし、掛かり癖のあるリオンディーズは1秒でも長く前に壁を置いておきたい……。

 そんな思いが交錯する中、意図的かどうかは判断しかねるが3番手を進んでいたマウントロブソンが、リオンディーズの外から馬体を被せてきた。このままでは行き場を失い、失速するリスペクトアースに巻き込まれてしまう。

 そこでデムーロ騎手は、とっさの判断で強引にマウントロブソンに馬体をぶつける形で、一頭分だけ外側に出して進路を確保している。

 だが、これがリオンディーズにとって致命傷となった。

 ここで、今年の皐月賞の200mごとのラップタイムを確認して頂きたい。

200mごとのラップ
12.0 – 10.7 – 11.5 – 11.7 – 12.5 -「11.5」 – 12.4 – 12.2 – 11.6 – 11.8
通過タイム
12.0 – 22.7 – 34.2 – 45.9 – 58.4 -「69.9」 – 82.3 – 94.5 – 106.1 – 117.9

 注目して頂きたいのは「11.5秒」という1000mから1200mまでのラップタイムだ。先述した通り、ここを先頭で駆け抜けたのはリスペクトアースを泣く泣く交わして前に出ざるを得なかったリオンディーズである。

 しかし、その反面この「11.5秒」というラップタイムは、レース全体を通しても2位タイという速さだ。何故バテたリスペクトアースを交わすだけで(厳密に言えば1000m通過の僅か手前で、すでに交わしている)、リオンディーズがここまで加速する必要があったのか。

 そこまで考えが至れば、考えられる理由は一つしかない。

 つまり、加速したかったのではない。進路を確保する際「マウントロブソンと接触して掛かった」のだ。

リオンディーズのダービー逆転はもうないのか?惨敗の皐月賞から「致命的な問題」を抱える2歳王者の「真実」を解き明かすのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  2. JRA「カラ馬」シルヴァーソニックに拍手喝采のなぜ!? 川田将雅が落馬も…天皇賞・春(G1)“神騎乗”に「天才ジョッキー見えた」の声
  3. JRA川田将雅「嫌われ役」からイメージ激変、近寄りがたい「委員長」が愛されキャラに変身の裏事情
  4. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  5. 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
  6. 日本ダービー「30年ぶり」落馬の坂井瑠星に吉兆サイン!? ドゥラエレーデは宝塚記念(G1)を視野…ダービージョッキー予感させる偉大な先輩の足跡
  7. 「怒りの矛先は騎手でもいいよ」ダノンデサイル調教師の“横山典弘愛”が凄い!「競馬だから仕方ない」「最悪の流れ」呼び込んだ浜中俊の選択
  8. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  9. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  10. 元JRA藤田伸二氏「馬主に金返さなアカン」自爆落馬の川田将雅に喝! 騎乗停止は回避も過怠金わずか10万円、「甘過ぎる」処分に賛否?