天皇賞・秋(G1)リアルスティール「毎日王冠勝利」の裏事情……勝利至上”デムーロ劇場”に振り回された「体調」は……?
述べるまでもなくG2とはいえ、毎日王冠は天皇賞・秋の前哨戦である。すでに海外G1馬となっているリアルスティールにとっては、レース感覚さえ取り戻しておけばOKという位置付けのはずだった。
しかし、デムーロ騎手の追い切りは完全に”本気モード”を思わせる内容。この日の坂路で4ハロン50秒を切ったのは、週末にスプリンターズS(G1)への出走が控えていた「坂路王」のネロと本馬だけだった。これには、矢作調教師も思わず”文句”が漏れてしまったのだろう。
「実は、デムーロ騎手はこの時点で天皇賞・秋ではサトノクラウンとのコンビでの参戦が予定されており、リアルスティールとのコンビは今回限りとなることが濃厚でした。
そうなるとデムーロ騎手の中では、ライバルが本番を見据えた仕上がりの中、『絶好調』のリアルスティールで毎日王冠を勝ち、天皇賞・秋では『調子のピークを過ぎた』リアルスティールをサトノクラウンで負かすというシナリオが成り立つというわけです。
無論、あくまで根も葉もない”陰謀説”に過ぎませんが、想定外の仕上がりになったリアルスティール陣営からすれば、文句の1つも言いたくなるでしょうね」(競馬ライター)
結局、最終追い切りでは、デムーロ騎手ではなく所属の坂井瑠星騎手が騎乗して、同じ坂路で51.1秒の好時計。ジョッキーを替えて軽めの調整に努めようとはしたものの、馬が完全に仕上がっており、反応が良すぎて時計が出てしまった格好だ。
しかし、それでもしっかりと「勝利」をもぎ取ってしまうのが、多少性格に難があったとしても、デムーロ騎手が関係者から引っ張りダコになっている所以だ。リアルスティールが毎日王冠でゲットした賞金6700万円は、天皇賞・秋2着の6000万円よりも大きく、関係者からすれば「十分な結果」ということになる。
ただレース後、デムーロ騎手が開口一番「今日は馬の状態がとても良かった」と言えば、見守った矢作調教師も「とにかく状態が良かった」と、暗に仕上がり過ぎていたことを認めているような発言もあった。
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