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JRA戸崎圭太騎手「2017年初」の京都遠征で玉砕……「名」と「実」との狭間で苦悩したままリーディング陥落

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「やっぱり行くべきじゃなかった……」そんな声が聞こえてきそうだ。

3歳牡馬クラシックの最終戦・菊花賞が京都競馬場で行われた22日、3年連続のリーディングジョッキー戸崎圭太騎手が、今年初めて京都競馬に参戦した。

「G1だから勝ちたい?いや、一つのレースとして一緒です」

「名」よりも「実」を取る。まさにそんな信念が感じられる戸崎騎手を象徴するようなコメントだが、すでにファンからは多くの賛否両論が上がっている。全国リーディングを争う関西のC.ルメール騎手やM.デムーロ騎手などとの競合を避け、徹底して関東で乗り続けるスタイルに「引き籠り騎手」「平場王」「3年連続リーディング騎手(笑)」など、陰口を叩かれることもしばしば……。

今回の京都遠征はそんな殻を破る貴重な機会だったが、”案の定”返り討ちに遭ってしまい未勝利……。この日、3勝を上げたルメール騎手に勝ち星で抜かれ、ここまでずっと守り続けてきたリーディングジョッキーの座も陥落することとなった。

「関東2位の内田博幸騎手が全国では6位という状況が示す通り、”デムルメ”が揃う関西はとにかく激戦区ですからね。デムルメだけでなく、福永祐一騎手や和田竜二騎手、それに武豊騎手もいますから、関東の戸崎騎手が勝ち星を挙げるのは容易なことではありません。

メインの菊花賞も有力馬とはいえないトリコロールブルー(8番人気)の騎乗でしたし、今一つ意図の見えない遠征でしたね……。ある意味で徹底している戸崎騎手らしくないというか。下にはもう5勝差でデムーロ騎手も迫っていますし、今年はもう関西圏に遠征することはないかもしれませんね」(競馬ライター)

実際にこの日、戸崎騎手が騎乗したのは6鞍だったが、その内4レースずつをデムーロ騎手と福永騎手が2勝ずつ、残りの2レースをルメール騎手と武豊騎手が勝利するなど、まさに”直接対決”で敗れた感がある。15着に大敗した菊花賞を含め、戸崎騎手としては完敗だったと述べざるを得ない結果だ。

とはいえトップのルメール騎手とは、まだ1勝差。昨年もデッドヒートの末、1勝差でリーディングを勝ち取った戸崎騎手だけに、まだまだ諦める状況ではないはずだ。

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