GJ > 競馬ニュース > ソウルスターリング  > 2ページ目
NEW

天皇賞・秋(G1)ソウルスターリングに「克服不可能」な課題!? C.ルメール騎手が語る毎日王冠「最大の敗因」とは


 様々な敗因が重なった毎日王冠だが、「イレ込み」は一度使ったことでガス抜きが期待できるし、「出遅れ」に関しても元々ゲートに難がある馬ではないので、次は解消される可能性が高い。「逃げ」たことは、今回はキタサンブラックやロードヴァンドールといった確固たる逃げ馬がおり、本馬がハナを切る展開にはならなさそうだ。

 だが、だからこそ逆に「この距離では直線で速い脚が使えなかった」という言葉は気になる内容だ。

 実際に敗れた毎日王冠の上がり3ハロンで、ソウルスターリングは34.0秒の脚しか使えなかった。最速の32.6秒で上がったサトノアラジンやグレーターロンドンらと比較すると、その600m間で1.4秒も逆転されたことになる。

 無論、本馬が本来の走りではなかったことは間違いないだろう。だが、ソウルスターリングのキャリアハイを振り返っても、最速は今年3月のチューリップ賞(G3)の33.8秒(2位)。同じ東京1800mでは、2歳のアイビーS(OP)で33.9秒を記録しているが、目立って速い脚が使えているわけではない。

 仮にソウルスターリングがサトノアラジンやグレーターロンドンと同じディープインパクト産駒であれば、本来の走りさえできれば「高速上がりが使える可能性が高い」と述べることもできる。

 だが、本馬はフランケル産駒。日本でもすでに「無敗の21世紀最強馬」として人気を博している歴史的名馬だが、冷静に血統を紐解くと欧州のトップサイアーでありながら、日本で結果を残せていないサドラーズウェルズ→ガリレオといったサイアーラインだ。ましてや、ソウルスターリングの母は仏オークス馬。

 言ってしまえば「コテコテの欧州配合」と見ることもできるのだ。

 それでもソウルスターリングが結果を残してこられたのは、本馬の世代間で飛び向けた能力も然ることながら「長く良い脚を使うタイプ」と評するルメール騎手が巧みに、この馬の長所を引き出してきたからに他ならない。

天皇賞・秋(G1)ソウルスターリングに「克服不可能」な課題!? C.ルメール騎手が語る毎日王冠「最大の敗因」とはのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛