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M.デムーロ鞍上問題で「掟破り」の大逆転!? サトノクラウンVSシュヴァルグラン……今”最も勝てる男”を巡った争奪戦の「結末」は


 大本命キタサンブラックなどの大半の有力馬には、すでに騎手が想定されている中、デムーロ騎乗の候補に挙がっているのは、「サトノクラウン」と「シュヴァルグラン」の2頭。どちらも前走でデムーロ騎手が手綱を執った有力馬だ。

 ただ、実はここまで鞍上決定の発表が遅れている裏側には、両陣営を巡っての”ゴタゴタ”があった。
 
 秋競馬開幕頃の9月頃には、デムーロ騎手はシュヴァルグランとのコンビでジャパンCに挑むといわれていた。シュヴァルグランの主戦は福永祐一騎手だったが、オーナーの佐々木主浩氏との関係が悪化して主戦を降板。この秋からデムーロ騎手との新コンビが発表されていたからだ。

 その一方でデムーロ騎手とのコンビで宝塚記念(G1)を勝ち、凱旋門賞出走にこそ否定的だったものの、秋のローテ―ションが未定だったサトノクラウン。優先出走権を得ていた米国のブリーダーズCターフ挑戦などの可能性もあったが、シュヴァルグランが京都大賞典(G2)からジャパンCに向かうことを受け、コンビ継続で天皇賞・秋から始動することが決まった。

 ただし天皇賞・秋の後は、短期免許で来日し堀宣行調教師が身元引受人となるR.ムーア騎手がサトノクラウンに騎乗する予定となっていた。

 その後、佐々木オーナーが『週刊ギャロップ』(サンケイスポーツ)のコラムを通じて、「次走は、引き続きM.デムーロ騎手とのコンビでジャパンCへ」と記したことで、シュヴァルグラン=M.デムーロ、サトノクラウン=R.ムーアというのが、ほぼ既定路線という状況に。

 ところが10月15日のカナディアンインターナショナル(G1)で4着に敗れた愛国馬アイダホが、ジャパンC出走を正式に表明。管理するオブライエン厩舎の主戦となるムーア騎手は、こちらに乗る”義務”が発生したというわけだ。

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