JRA三浦皇成騎手の「大胆騎乗」に称賛の嵐! 伏兵インカンテーションで惜しい3着も、悲願のG1獲りへ見えた「課題」
「こういう展開になるんだろうなと思っていました」
レース後、そう語った三浦騎手とインカンテーションは激しい先行争いを避け、なんと中団に位置していた。先行粘り込みが勝ちパターンの本馬が、後方からの競馬で”まとも”な結果が出たのは3年前の東海S(G2、3着)が最後。当然ながら、これは三浦騎手にとっても賭けだったに違いない。
そして、悲願のG1制覇へ勝負に出た三浦騎手は賭けに勝った。
この瞬間は、レース後に「動くのが早過ぎた」と自らのミスを嘆いたR.ムーア騎手の思惑さえも超えた。最後の直線で、先に抜けだしたゴールドドリームへ、果敢に競り掛けるインカンテーション。王者に対して馬の力が足りない部分は、騎手の「読み」が補った。仕掛けを遅らせた分、手応えは互角。交わし切る自信はあったはずだ。
しかし、念願のG1制覇へ向け、がむしゃらに馬を追う三浦騎手と同じように「この瞬間」つまりは王者ゴールドドリームが、強引に勝ちを奪いに行く瞬間を待っていた男がいた。4コーナー最後方から、最後の直線だけに懸けていた内田博幸騎手とノンコノユメだ。
「末脚が凄い馬なので、それを活かす競馬をしたいと思っていました」
その言葉通り、溜めに溜めたノンコノユメは矢のように伸びた。外から2頭の競り合いに並び掛けると、きっちりとクビ差捉えてゴール。約2年7カ月ぶりのG1勝利を掴み取った。王者の”意地”に競り負けた三浦騎手のインカンテーションは結局3着だった。
「勝った内田騎手は称賛されるべきでしょうが、このレースで一番上手く乗ったのは三浦騎手かもしれません。ただ、作戦がハマったノンコノユメは仕方ないにしても、あそこまで追い詰めたゴールドドリームには競り勝っておきたかった。悲願の初G1が目の前ということで、少し冷静さを欠いているようにも見えました」(競馬ライター)
思い出されるのは、4年前の安田記念(G1)だ。
16番人気のグランプリボスに騎乗した三浦騎手は、単勝1.7倍のジャスタウェイをハナ差まで追い詰めた。しかし、最後の最後で馬が外側にヨレてしまい、そこを王者に突かれての敗戦だった。今回と合わせ、どちらも一発を狙った素晴らしい騎乗だったが、あと一歩で王者を交わせなかったことは、三浦騎手にとって大きな課題として残った。
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