JRA歴代G1最多コパノリッキーの「真実」。Dr.コパが語った武豊騎手引退式「爆弾発言」と田辺騎手「作戦会議in銀座」
Dr.コパ:あの時は美味しかったなあ。まだ現役だった(横浜DeNA)ベイスターズの三浦大輔といてね。俺がたんまり札束持ってたら「コパさん、G1勝ってあんなに賞金もらったのに、まだこんなに!」って……まあ、そんなこともあるよね。なきゃ、面白くないよ(笑)。
――この勝利を皮切りに、コパノリッキーは歴代最多のG1・11勝を上げる活躍。主戦騎手は誰だったのか?
Dr.コパ:世間の皆さんは「武さん(武豊騎手)の馬」と言ってるかもしれないけど、G1・11勝の内、田辺が6勝で武さんが5勝だから、田辺の馬なんじゃないの(笑)?
あとで武さんにスイッチしたのは、リッキーの引退式の時に本人も「自分が一番つらい時期に支えてくれた」って言ってくれてたけど、やっぱりその気持ちがあってね。日本の競馬って、武豊じゃないと引っ張れないところがあるんだよ。
それで2人で飲んだ時に「武さん、リッキーに乗ってくれない?」って俺が頼んだら、「田辺がいるじゃないですか」「田辺の方には俺から話しとくから」って。その後、田辺の方にも「田辺、悪い。ユタカを勝たせたいんだ。俺達個人オーナーは武豊でG1獲るのが夢なんだよ」って言ったら、田辺も「はい」って言ってくれてさ……。
いいやつだよね。田辺とは今でも仲良いけど、G1初制覇(コパノリッキーのフェブラリーSが田辺騎手のG1初制覇だった)も「コパさんのおかげ」って、いつも言ってくれるしね。
明るく、そして豪快にコパノリッキーとの思い出を語る――その後、武豊騎手とのコンビでもG1勝利を積み上げ通算8勝。いよいよホッコータルマエが当時持っていた最多勝記録(10勝)も見えてきた。ただ、そこからが長かった。
Dr.コパ:リッキーをあそこまで頑張らせたのは、やっぱりタルマエがいたからなんだ。4歳の東京大賞典で4馬身差ちぎられて負けたのよ。その時に「明、これは体重を増やさないと(逆転は)無理だぞ」って話したんだ。
当時のリッキーは、スピードはあるけど馬力がない。それじゃタルマエに勝てないっていう話になって、そこから体重を増やすようにした。でも結局、それが2回目の骨折であったり、スランプの原因にもなった……。
でも、それはしょうがないんだよ。無理させて負荷を掛けていかないと。その時は人気になって負けたり申し訳ないこともあったけど、ホッコータルマエに勝ってG1最多勝記録を更新(11勝)するには、そうするしかなかった。もう一段、馬を変える必要があったんだ。
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