
【夏季特別企画】史上最強世代の『最後の一冠・菊花賞の行方を占う』Vol.2「ウオッカ産駒の超良血馬に圧勝!ナカヤマフェスタに眠る『晩成の血』が目覚める!」

この夏に掛けて、史上最強世代の『最後の一冠・菊花賞の行方を占う』という不定期連載企画も好評を博したまま第2回を迎えることができた。
先週も、重賞3勝を挙げて日本ダービー(G1)でも6着だったスマートオーディンが、厩舎サイドとオーナーサイドの方針の違いにより転厩となったかと思えば、週末の函館スプリントS(G3)では古馬を相手にワン・ツーを決めるなど、何かと話題の多かった史上最強世代。
特に函館スプリントSは、やはり「今年の3歳世代がこれからの競馬界を背負っていくのではないか」という思いが強くなる結果。よりクラシックの中でも「強い馬が勝つ」といわれている最後の一冠・菊花賞(G1)の価値が大きさを増している。
その上で、今回も菊花賞が行なわれる淀の3000mで真価を発揮しそうな「お宝馬」が、先週の開催から現れたので、さっそくチェックしておきたい。
ヴォージュ 西村真幸厩舎
前走:6/19阪神8R (500万下、芝2000m)1着
先週19日の阪神8R。人気こそ、歴史的名牝ウオッカと凱旋門賞馬シーザスターズの間に生まれた超良血馬タニノアーバンシーに譲ったが、レースは凱旋門賞で2着と悔しい思いをしたナカヤマフェスタ産駒のヴォージュが圧勝した。
レースはあいにくの雨で、重馬場のコンディションで行われた。頭数こそ9頭立てだったが、先述したタニノアーバンシーを始め、2番人気にはサマースプリントシリーズの王者シーイズトウショウの息子トウショウジャイロ、3番人気には前走このクラスで2着だった古馬のヘイムダルが続き、ヴォージュは4番人気。
力のいる馬場であまりペースが上がらないまま直線に入ると、内々の経済コースを通っていたタニノアーバンシーが内からスルスルと先頭を伺ったところで、外から豪快にヴォージュが突き抜けた。最後は3馬身1/2の差をつけて余裕のゴール。
秋の大舞台へ向けて、古馬を相手に大きな1勝を掴んだ。
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