【目黒記念(G2)展望】日本ダービーデーの締めくくり!伝統のハンデ重賞が最後まで熱く盛り上げる!?
競馬の祭典である日本ダービー(G1)開催日当日の東京競馬場最終レースには目黒記念(G2)が予定されている。ダービーの興奮が覚めやらぬ中で争われる重賞レースだけあって、特別な1日を最後まで楽しませてくれるレースだ。今年も実績豊富な経験馬から今後の活躍を狙う4歳馬など幅広い世代が出走を予定しているが、勝利を掴むのはどの馬になるだろうか。
連勝で日経新春杯(G2)を制したパフォーマプロミス(牡6、栗東・藤原厩舎)は6歳馬にしてキャリア12戦と大事に使われてきたが、本格化の兆しを見せつつある。昨年の春から2000m以上のレースに絞って出走を続けて経験を積むと、初めての重賞挑戦となった前走の日経新春杯(G2)でも盤石のレース内容で3番手から終始先団を射程圏内において競馬を進め、上がり最速の末脚で差し切って見せた。長距離戦への高い適性がありそうだが、天皇賞・春(G1)をパスしているようにこの距離に対する強いこだわりがありそうだ。前走の快勝により斤量は2㎏増量の56㎏での出走となるが「ハンデに恵まれたから勝てた」と言わせないためにも重要なレースとなる。ここでの結果次第では宝塚記念(G1)への出走の可能性もあり得るだけに、良い結果を残すことはだろうか。
昨年覇者のフェイムゲーム(セ8、美浦・宗像厩舎)は連覇に向けて視界良好。重賞6勝を誇り実績面では最上位の有力馬だ。ダイヤモンドS(G3)を3勝するなどステイヤーとしてのイメージが強く、確固たる地位を築いているが、4年前のアルゼンチン共和国杯(G2)、昨年の目黒記念(G2)を制しているようにこの条件では結果を残している。前走のダイヤモンドS(G3)では58.5㎏のトップハンデでも完勝しており、未だにその能力に衰えは見せていない。ここでもトップハンデとなる59㎏の斤量での出走となるが、前走での走りを見る限り克服してあっさりと勝ち切る事も考えられる。
長期休養明け2戦目での前進が期待できるゼーヴィント(牡5、美浦・木村厩舎)にも注目が集まりそうだ。約8か月ぶりのレースとなった前走の日経賞(G2)では6着に敗れているが、勝ち馬から0.4秒差なら及第点と言える内容だったはずだ。アクシデントに見舞われることが多く順調にレースに出走することができていないが、高いポテンシャルを秘めている素質馬でG1での活躍も十分に狙えるだろう。前走の敗因は距離適性とする見方もあるだけに、今回のレースは今後のレースを選択していくうえでの試金石にもなりそう。レース内容にも注目したい。
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