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「日付」がまさかの確勝フラグで超追い風!? 梅雨時の”雨女”マリアライトの「渾身の仕上げ」に自信を深める久保田調教師

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mairaraito.jpgマリアライト(競馬つらつらより)

「この梅雨の時季で馬場が、マリアライトに味方してくれれば……」

 そんな久保田貴士調教師の祈りが届いているのか、ここのところの関西地方はずっと雨模様。天気予報によると、いまのところ雨は宝塚記念(G1)前日まで降り続けるらしい。

 この春、いの一番に天皇賞・春(G1)でもなく、ヴィクトリアマイル(G1)でもなく、この宝塚記念を目標に掲げ、最高の形で迎えるために調整されてきたマリアライトが、日に日に”不気味さ”を増している。

「具合は本当にいい。どんどん良くなっている」

 まさに描いていた青写真通りの良化を遂げている管理馬を久保田調教師は手放しで絶賛。担当の池内助手も「休み明けを一度使って型通り良化しています。以前のようにダメージが残らない」と、ここにきて自信のデキに口を揃えている。

 昨年末、エリザベス女王杯(G1)を制した勢いで、牝馬代表として挑んだ冬のグランプリ有馬記念(G1)。前走G1勝ちにもかかわらず12番人気の低評価だったが、超一流の牡馬に交じって4着と気を吐いたのがマリアライトだ。

 それは、この結果を見た陣営が、すぐにこの春の目標を宝塚記念に定めたのも十分頷けるだけの激走ぶりだった。

 中でも今回の宝塚記念でも人気の一角になるラブリーデイ(5着)に先着できたことは「牡馬とも戦える」という大きな自信を与えたに違いない。ちなみに宝塚記念の出走メンバーで有馬記念のマリアライトに先着したのは、キタサンブラックだけである。

 それも「馬がしっかりしていて状態も良くて、大外のちょっと不利な条件から上手く流れに乗って、見せ場はタップリあったかなと思いました」という久保田調教師の言葉通り「大きな不利」といわれていた大外枠を跳ね返しての結果であるからこそ、その価値はとてつもなく大きい。

 この春は完全に王道路線での「対牡馬」を意識したローテーションを組んできたマリアライト。久保田調教師が「最近はきゃしゃな牝馬というイメージがなくなってきている」と話す通り、もはや牝馬の次元を超え始めているのかもしれない。

 休み明けの日経賞(G2)では、いきなり有馬記念の1、2着馬にぶつけてきた。残念ながら宝塚記念出走はならなかったが、もし順調であれば間違いなく大きな壁になっていたであろうゴールドアクターとサウンズオブアースに真っ向勝負を挑んだのだ。

 結果は2頭に後塵を拝した3着だったが、サウンズオブアースとは斤量差があっての結果。休み明けで0.3秒差であれば、十分に逆転できる範囲内だ。

 続く2戦目も牡馬混合の目黒記念(G2)。それもハンデ戦ということで、実質トップハンデの56㎏(牡馬換算58㎏)を背負わされての戦いだった。だが、これも本番の宝塚記念が56㎏での出走になるため、それを意識してのことだろう。

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