
印象的な「宝塚記念だけを勝った馬」。その理由と「核心」を探る。

メジロライアン、サイレンススズカ、メイショウドトウ、ダンツフレーム。
彼らに共通するのは初G1勝利が宝塚記念で、その後(不運もあったが)G1で勝利できなかった馬の代表格である。
宝塚記念は「それっきり」という馬が多い印象がある。ただの印象なのか、それとも本当にそうなのかどうかを調べてみることにした。
他のレースと比較するため、古馬のG1レースとして以下のレースをピックアップした。
・宝塚記念
・天皇賞春
・安田記念
・天皇賞秋
・スプリンターズステークス
・マイルチャンピオンシップ
・ジャパンカップ
・有馬記念
これらを1990年からその勝利がG1初勝利であり、その後もG1を勝てなかった馬(G1勝利はそのレースだけになった馬)を調査する。現役馬もカウントに入れた。()はそのレースでの人気を示している。
・宝塚記念(10頭)
’90 オサイチジョージ(3)、’91 メジロライアン(2)、’95 ダンツシアトル(2)、’97 マーベラスサンデー(1)、’98 サイレンススズカ(1)、’01 メイショウドトウ(2)、’02 ダンツフレーム(1)、’08 エイシンデピュティ(5)、’10 ナカヤマフェスタ(8)、’11 アーネストリー(6)
・天皇賞春(8頭)
’98 メジロブライト(2)、’04 イングランディーレ(10)、’05 スズカマンボ(13)、’08 アドマイヤジュピタ(3)、’09 マイネルキッツ(12)、’10 ジャガーメイル(2)、’11 ヒルノダムール(7)、’12 ビートブラック(14)
・安田記念(5頭)
’97 タイキブリザード(1)、’04 ツルマルボーイ(6)、’05 アサクサデンエン(7)、’10 ショウワモダン(8)、’12 ストロングリターン(2)
・天皇賞秋(8頭)
’91 プレクラスニー(3)、’92 レッツゴーターキン(11)、’94 ネーハイシーザー(3)、’95 サクラチトセオー(2)、’98 オフサイドトラップ(6)、’05 ヘブンリーロマンス(14)、’11 トーセンジョーダン(7)、’14 スピルバーグ(5)
・スプリンターズステークス(7頭)
’95 ヒシアケボノ(1)、’98 マイネルラヴ(7)、’00 ダイタクヤマト(16)、’04 カルストンライトオ(5)、’07 アストンマーチャン(3)、’08 スリープレスナイト(1)、’14 スノードラゴン(13)
・マイルチャンピオンシップ(9頭)
’90 パッシングショット(10)、’01 ゼンノエルシド(4)、’02 トウカイポイント(11)、’08 ブルーメンブラット(4)、’10 エーシンフォワード(13)、’11 エイシンアポロン(5)、’12 サダムパテック(4)、’13 トーセンラー(2)、’14 ダノンシャーク(8)
・ジャパンカップ(3頭)
’93 レガシーワールド(6)、’94 マーベラスクラウン(6)、’08 スクリーンヒーロー(9)
・有馬記念(4頭)
’91 ダイユウサク(14)、’97 シルクジャスティス(4)、’07 マツリダゴッホ(9)、’15 ゴールドアクター(8)
全て挙げるとこうなる。宝塚記念は10頭と1番多い事もそうだが、注目すべきはその人気だ。上位人気が多い。
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