真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2018.06.22 15:46

JRA宝塚記念(G1)「三大レース」を振り返る。ヒシミラクルの奇跡、グラスワンダーの衝撃……
編集部
衝撃-ダンツシアトル 1995年(平成7年)
優勝馬
宝塚記念はさすがにグランプリだけあって数えきれないほどの衝撃的なレースがあるが、その中でもっとも印象に残るのは1995年のレース中に帰らぬ馬となったライスシャワーだろうか。
1993年の天皇賞(春)を最後に優勝から遠ざかっていた同馬だが、1995年の天皇賞(春)で掟破りの早仕掛けで先頭に立ち、そのまま押し切って優勝、見事な復活を見せつけた。ステイヤーとして名をはせた同馬であったが、宝塚記念のファン投票で1位を獲得したこと、そして引退後の種牡馬評価を高めるために中距離での実績が必要との判断から、陣営は宝塚記念への出走を決断した。
しかし当時問題となっていた高速馬場の影響もあってか、ライスシャワーは第3コーナーで左第一指関節開放脱臼と粉砕骨折を発症、その場で予後不良の診断となり安楽死処分となってしまった。その後、京都競馬場にはライスシャワーの遺髪が収められた記念碑が建立され、美浦トレーニングセンターでも記念碑があるなど今もライスシャワーを訪れるファンは絶えない。非業の死を遂げた同馬であったが、その走りは永遠にファンの心に刻まれたのである。
なお勝ったダンツシアトルもまた、高速馬場の影響かその後屈腱炎を発症して引退を余儀なくされてしまった。この年の宝塚記念は従来のレコードを大幅に更新する好タイムであったが、その代償はあまりにも大きかったのかもしれない。
平成に行われた29回の宝塚記念はどれも記憶に残るものだったが、中でも特に印象的なレースを抜粋した。30回目の今年がどんなレースを見せるのか、ぜひその結末を見届けていただきたい。
PICK UP
Ranking
17:30更新東京ダービー(S1)JRA勢「大侵略」にTCKが対応策! 物議醸した「バルダッサーレ方式」アウトも根本的解決とは言えず……
JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「存在自体が奇跡」常識外の”近親交配”で生まれた怪物・エルコンドルパサーの強さと「伝説のG2」
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?