GJ > 競馬ニュース > 武豊とヴィクトワールピサ  > 2ページ目
NEW

※出走取消 武豊「ヴィクトワールピサに似てる」大物絶賛も説得力半減!? 天才騎手とドバイW杯を制した名馬との数奇な運命

【この記事のキーワード】, ,

 続く、弥生賞も単勝1.7倍の支持に応えて完勝。しかし、スター街道まっしぐらというところで思わぬアクシデントに見舞われる。武豊騎手が同春の毎日杯で落馬負傷。その後のスランプのきっかけとなるキャリア最大の故障に見舞われ、長期休養を余儀なくされたのだ。

 結局、ヴィクトワールピサは皐月賞を1番人気に応えて快勝したが、その鞍上には岩田康誠騎手の姿があった。日本ダービーでは3着に敗れ、連勝は5でストップした。

 その後、武豊×ヴィクトワールピサのコンビが再結成されたのは、秋の欧州遠征だった。

 3歳馬としては初の凱旋門賞挑戦。斤量のアドバンテージが有利に働く傾向があるレースだけに大きな期待が集まったが、前哨戦のニエル賞で4着に敗れると、本番でも見せ場は作ったものの7着に敗退した。

 帰国したヴィクトワールピサはジャパンCに矛先を向けるも、武豊騎手にはローズキングダムの先約があり、コンビは解散することに。皮肉にもヴィクトワールピサを破って同レースを優勝した武豊騎手にとっては、凱旋門賞が最後の騎乗となってしまう。

 その後、M.デムーロ騎手と新コンビを組んだヴィクトワールピサは、武豊騎手とローズキングダムが疝痛のため出走取消となった有馬記念(G1)を快勝。最優秀3歳牡馬に選出されると、翌年には日本競馬史上初めてドバイワールドカップを制し、歴史的名馬の階段を一気に上り詰めた。

 結局、ヴィクトワールピサは皐月賞、有馬記念、ドバイワールドカップとG1を3勝したが、いずれも武豊騎手とのコンビではない。それどころか、この馬のキャリア15戦中7戦と最も多くコンビを組んだ”主戦騎手”は、1度も国内G1に挑むことがなかった。

 世界の頂点に立ち、その名を馳せたヴィクトワールピサだが、武豊騎手にとっては苦い思い出が多い存在。主戦を務めながら、肝心なレースで騎乗できなかっただけに「ヴィクトワールピサに似てる」と言っても、少々説得力には欠けるのかもしれない。

※出走取消 武豊「ヴィクトワールピサに似てる」大物絶賛も説得力半減!? 天才騎手とドバイW杯を制した名馬との数奇な運命のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  3. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  6. 武豊が社台に干された「曰く付き」阪神JF……”引退説”が囁かれた大スランプの原因「ダンスファンタジア事件」とは
  7. JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
  10. JRA「パワハラ訴訟」渦中もノーザンファームからの信頼は急上昇!? 藤沢和雄、堀宣行ら関東の名伯楽に迫る勢い、快進撃続く木村哲也調教師の「生き残り戦略」とは