真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2018.06.28 13:23
※出走取消 武豊「ヴィクトワールピサに似てる」大物絶賛も説得力半減!? 天才騎手とドバイW杯を制した名馬との数奇な運命
編集部
続く、弥生賞も単勝1.7倍の支持に応えて完勝。しかし、スター街道まっしぐらというところで思わぬアクシデントに見舞われる。武豊騎手が同春の毎日杯で落馬負傷。その後のスランプのきっかけとなるキャリア最大の故障に見舞われ、長期休養を余儀なくされたのだ。
結局、ヴィクトワールピサは皐月賞を1番人気に応えて快勝したが、その鞍上には岩田康誠騎手の姿があった。日本ダービーでは3着に敗れ、連勝は5でストップした。
その後、武豊×ヴィクトワールピサのコンビが再結成されたのは、秋の欧州遠征だった。
3歳馬としては初の凱旋門賞挑戦。斤量のアドバンテージが有利に働く傾向があるレースだけに大きな期待が集まったが、前哨戦のニエル賞で4着に敗れると、本番でも見せ場は作ったものの7着に敗退した。
帰国したヴィクトワールピサはジャパンCに矛先を向けるも、武豊騎手にはローズキングダムの先約があり、コンビは解散することに。皮肉にもヴィクトワールピサを破って同レースを優勝した武豊騎手にとっては、凱旋門賞が最後の騎乗となってしまう。
その後、M.デムーロ騎手と新コンビを組んだヴィクトワールピサは、武豊騎手とローズキングダムが疝痛のため出走取消となった有馬記念(G1)を快勝。最優秀3歳牡馬に選出されると、翌年には日本競馬史上初めてドバイワールドカップを制し、歴史的名馬の階段を一気に上り詰めた。
結局、ヴィクトワールピサは皐月賞、有馬記念、ドバイワールドカップとG1を3勝したが、いずれも武豊騎手とのコンビではない。それどころか、この馬のキャリア15戦中7戦と最も多くコンビを組んだ”主戦騎手”は、1度も国内G1に挑むことがなかった。
世界の頂点に立ち、その名を馳せたヴィクトワールピサだが、武豊騎手にとっては苦い思い出が多い存在。主戦を務めながら、肝心なレースで騎乗できなかっただけに「ヴィクトワールピサに似てる」と言っても、少々説得力には欠けるのかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
- 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
- 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
- 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
- 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
- ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
- 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
- ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- 1番人気が「痛恨不利」で馬券圏外…勝利騎手には過怠金処分も「ハナ差の4着」に後味の悪さ