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JRA京都開催を経て「JBCジュベナイル」爆誕!? NARのトップが語った「地方競馬の祭典」の真実と驚愕のビッグプラン

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 2001年の創設から17年、今年史上初めてJRAでの開催が決まっている地方競馬の祭典・JBC(ジャパンブリーディングファームズカップ)開催。

 今や、1日50億円程度の売上が見込める「地方競馬の祭典」。それを何故、今年JRAが開催することになったのか。そして競馬ファンへの定着を果たしたJBCが、今後どう発展していくのか――。日本最大級の競馬ポータルサイト『netkeiba.com』の『馬ラエティBOX』で、NAR(地方競馬全国協会)の理事長を務める塚田修氏が語っている。

 近年、JRAのインターネット投票で馬券が買えるようになったことなどをきっかけに、年々売り上げを伸ばし続けている地方競馬。廃止寸前からV字回復を成し遂げた高知競馬を筆頭に、各地方競馬が売上のレコードを更新するなど、JRA以上の好調さを保っている。

 そういった中、地方競馬の看板でもあるJBC開催が今年、中央競馬の京都競馬場で行われることとなった。

 先述した通り、G1を3レース開催することもあって1日で50億円程度の売上が見込める「ドル箱」開催。その権利をみすみすJRAに渡してしまうのは、一見地方競馬側にメリットは無さそうにも見える。ネット上では地方の馬券売上に協力しているJRA側が「見返りを求めた」という声もあるが……。塚田理事長が意外な真意を明かした。

「今回地方競馬主催者の総意のもと、JBC実行委員会の承認をいただいてJRAさんにお願いすることになったんです」

 つまり、今回のJBCにおける京都開催は地方競馬側から「お願いした」ということになる。

 というのも、塚田理事長は創設から17年、現状のJBC開催に最も必要なものは「知名度のアップ」と考えているようだ。インタビューでは「今回1度JRAさんにお願いすることによって、JRAネット投票のお客様とか、他のお客様にJBCの存在が広まって、その結果、翌年から我々に返ってくるものがどれだけ大きいか」と語っている。

「これは興味深い話でした。逆に言えば、今の地方競馬には『50億円』という目先の売上を捨ててでも、『将来』を選択できるだけの『体力』がついているということ。つまり、目先の利益にとらわれない中・長期的戦略が打てるほど、各競馬場の運営状況が回復傾向にあるということです。これは地方競馬全体にとって非常に意義深い決断ですし、大きな一歩だと思いますね」(競馬ライター)

 実際に塚田理事長曰く、現状の地方競馬の売上の約70%は在宅による馬券購入であり、JRAのインターネット投票には約400万人の会員がいるという。そういった人々にJBCの存在をアピールすることで、翌年以降の売上をさらに伸ばそうという目論見だ。

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