JRA秋華賞にリリーノーブル間に合わず? 繁殖としての期待も大きいだけに……
先日、ラッキーライラック(父オルフェーヴル、牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)の右後脚球節に腫れが見つかり、出走予定だった秋華賞(G1)トライアルのローズS(G2)回避が発表された。
これにより春の牝馬3歳クラシック、桜花賞(G1)とオークス(G1)の1~3着を占めたアーモンドアイ(父ロードカナロア、牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)、リリーノーブル(父ルーラーシップ、牝3歳、栗東・藤岡健一厩舎)、ラッキーライラックの3頭はともにオークスからぶっつけで秋華賞に臨むと思われた。
桜花賞、オークスの2冠を制したアーモンドアイはレース後の疲労が激しいため、早々と秋華賞直行が発表されていた。リリーノーブルはオークス後に軽微な骨折が判明し、こちらも秋華賞直行の予定だった。
ところが今週、リリーノーブルの左前脚球節部に腫れが出たため乗り運動は中止、現在はノーザンファーム空港牧場に放牧中という事態になってしまった。これにより、リリーノーブルは秋華賞出走自体も危うくなってしまった。
この春、競馬ファンは競走馬の脚部不安やケガによる一頓挫がどれほど深刻なものかを思い知らされた。言うまでもなく、弥生賞まで4戦4勝無敗のダノンプレミアムが挫跖で皐月賞を回避、そして1番人気で迎えた日本ダービーで6着に敗北したことだ。ラッキーライラックに続きリリーノーブルも秋以降の戦いに暗雲がたちこめてしまった。
リリーノーブルは阪神ジュベナイルF(G1)でラッキーライラックの2着。桜花賞は順当であればラッキーライラックとリリーノーブルで決まるとも見られていた。ところが、牡馬相手のシンザン記念(G3)を勝ったアーモンドアイが殴り込みをかけてきて、驚異の末脚を繰り出して優勝。2着ラッキーライラック、3着リリーノーブル。リリーノーブルは3戦連続してラッキーライラックの後塵を拝した。
PICK UP
Ranking
11:30更新- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 「シャンパンカラーが勝つよ」昨年のNHKマイルCで9番人気の激走を見抜いた“凄腕”が指定したのは、ジャンタルマンタルでもアスコリピチェーノでもないまさかの激走穴馬
- 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?
- 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
- どれだけハズレても我々は「バッターボックス」に立たせてもらえる! 悔いを残したくないからこその大ダメージ…競馬と後悔の実に深い繋がり【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 日本ダービー馬は運が良いだけ!? 天皇賞・春(G1)J.モレイラ「完璧騎乗」もタスティエーラ惨敗の絶望感…G1「2勝以上」上積みは2007年ウオッカが最後
- 天皇賞・春(G1)テーオーロイヤルだけじゃない! 皐月賞「大逃げ」メイショウタバル、高松宮記念1番人気ルガルなど「個性派の宝庫」三嶋牧場がスゴイ
- 【天皇賞・春】ドゥレッツァでもタスティエーラでもない光明!? レベル疑問の4歳世代に「惑星ステイヤー候補」が登場