JRA札幌記念(G2)モズカッチャンは舞台バッチリ? デムーロがVSルメモレに挑む
今週末に開催される札幌記念(G2)。昨年のエリザベス女王杯覇者モズカッチャン(牝4歳、栗東・鮫島一歩厩舎)も有力視されている1頭だ。
昨年、古馬を退けて女王の座についたモズカッチャン。今年は京都記念(G2)から始動。2番人気に支持されるも、クリンチャーやアルアイン、レイデオロという同世代の有力馬に屈して4着。続いてそのレイデオロとともにドバイシーマクラシック(G1)に向かうも無念の6着に終わっている。
「今年は牡馬との戦いに果敢に挑戦しているものの、ことごとくその壁に跳ね返されており、結果は芳しくないですね。ですが、いつまでもくすぶっているわけにもいかないので、ここを快勝して秋の重賞戦線に備えたいのは当然でしょう。
モズカッチャンはハービンジャー産駒です。この産駒はパワーを秘めているため、クイーンSで強い競馬を見せたディアドラをはじめ、洋芝を得意にしている馬が多いようにも思います。好走が期待できるのではないでしょうか」(競馬記者)
4カ月ぶりの出走となるが、15日に行われた追い切りでモズカッチャンは函館のWコースで68秒8-13秒を馬なりで記録。鮫島調教師は想定よりも速いタイムを出したと語り、「状態はいい。いい動き」と仕上がりに頬を緩ませる。
「昨年のローズS(G2)7着、今年の京都記念4着と鉄砲は利かないタイプでしたが、今回は上々の様子。さらに休んでいる間に馬体も一回り大きくなったそうで、成長しているとみてもいいのでは?
鞍上のM.デムーロ騎手は現在重賞9勝目。10勝目をかけ、JRAのレースでは今年初めてJ.モレイラ騎手、C.ルメール騎手と一堂に会することになりました。負けず嫌いで熱い男として知られている騎手ですから、ここで気合が入った騎乗を見せてくれそうです」(競馬誌ライター)
モズカッチャンは広いコースの向きと見られがちだが、小回りの中山競馬場で勝利した経験を持ち、また東京競馬場で内枠を活かして器用に立ち回って見せた。同馬の真価は小回りでこそはっきされるのではないだろうか?
モズカッチャンは復活の狼煙をあげることができるのだろうか?
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