JRA1億円馬ギベオンがセントライト記念(G2)で激走の予感……良血馬がここでさらに活躍?
今週末は15日,16日,17日と連続三日間開催が行われる中央競馬。9/17(月)の中山競馬場で行われる伝統の菊花賞トライアル、セントライト記念(G2)。同レースの3着までには、牡馬クラシック最後の1冠である菊花賞(G1)への優先出走権が与えられる。
そのセントライト記念にNHKマイルC(G1)2着のギベオン(3歳 栗東・藤原英昭厩舎)が出走する。ギベオンはここまで4戦して連対率100%。春の毎日杯(G3)では先日の新潟記念で圧勝し「菊花賞馬の最右翼」と目されているブラストワンピースの2着に健闘している。
ギベオンは2015年2月20日生まれの社台ファーム生産馬で、後に一口馬主クラブの社台サラブレッドクラブにおいて、1億円という超高額で募集された一頭。
同馬の父はディープインパクト。母コンテスティッドは米国産馬で 、ダート1マイル(1,600m)のエイコーンステークス、ダート7ハロン(1,400m)のテストSとG1レース2勝を含む7戦5勝と活躍した馬。
もはや走る馬の定跡ともいえる「米国ダート血統の母」×「ディープインパクト」という配合であり、ギベオンはその母の2番子。2014年のセレクトセールで1億1千万円で里見氏が落札した全兄サトノルーラー、2017年には全弟の当歳馬が同じく里見氏に2億円で落札されている。全兄サトノルーラーは今年の5月に500万下レースでやっと2勝目をあげた程度で落札価格とは程遠い成績だが、全弟のギベオンはNHKマイルCで2着と価格に見合った期待値がある。
NHKマイルCレース後、藤原英昭調教師は「レースでもしっかり走ってくれましたしレース後の状態をよく確認しておきます。今回は展開の綾でしょう。直線でフワフワしていたくらいですので距離はもっと延びても大丈夫そうですね」と日本ダービーを視野に入れていたが、NHKマイルCの激走の疲れから出走を断念した。その後、じっくりと休養を挟んだ後、セントライト記念を目指すこととなった。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!