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2018.10.04 07:32
JRA毎日王冠(G2)「2億円の真価」ついに発揮!? サトノアーサー「一流馬」へ上位進出の鍵
編集部
前々走のメイS(オープン、芝1800メートル)は良馬場。スタートは悪くなかったが10番手くらいに控える。というよりも、ボウマン騎手は1番人気のダイワキャグニー(牡4歳)をマークしているように見える。ところがダイワキャグニーから少しずつ離され、4角ではかなり置かれて後方まで下がってしまう。豪腕ボウマン騎手に追われても反応は遅く、エンジンがかかったのは直線半ば。良く伸びたものの3着止まり。1000メートル通過は58秒5、勝ちタイムは1分45秒6で自身は1分45秒8、上がり3Fは2位の34秒1。もちろん、重馬場のエプソムCより数字は速い。
同コース同距離の2つのレースだが、サトノアーサーは道悪のほうが道中の追走も楽なようで、直線でのエンジンのかかりも速い。3戦目のきさらぎ賞(G3、1800メートル)で負けたのは道悪が原因とされたが、稍重~重の戦績は【3・1・0・0】と悪くない。
逆に言えば、良馬場の高速決着になると、道中の追走に苦労する、4角前後の勝負どころで置かれてしまう、追われてエンジンのかかりが遅いという弱点がモロに出る。後方から大外を回して追い込めば、必ずや最速の上がりで差してくるというタイプでもないのだ。
エプソムCの2着がハクサンルドルフ(牡5歳)、メイSの2着がストーンウェア(牡6歳)と、どちらも重賞級の馬ではないことも気になる。サトノアーサーは、この春の時点ではまだまだ一流馬の仲間入りはしていなかったとも言える。
もちろん、春から夏にかけての成長で、この秋はこれまでの弱点を克服してくれる可能性もあるはず。この毎日王冠は、本当の意味で一流馬の仲間入りするために勝たなければいけない試金石だ。
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