JRA菱田裕二「遅刻汚名返上へ」京都大賞典(G2)ウインテンダネスの「成長力」……克服課題はコースと「休みボケ」か

今年はJBCも開催される秋の京都競馬が開幕する。8日(月)の京都大賞典(G2、芝2400メートル)に出走する伏兵の1頭が、遅れて来た上がり馬ウインテンダネス(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)。この馬に注目してみよう。
今年で5歳の春、28戦目のレースでようやく準オープンを卒業すると、次の目黒記念(G2、芝2500メートル)で重賞を初制覇した。ただし、目黒記念のメンバーは例年レベルが高いとはいえない。ウインテンダネスは京都大賞典で通用するのだろうか。
ウインテンダネスはデビュー前から期待されるような高額馬、血統馬ではない。2014年の北海道サマーセールにおいて約350万円で落札された馬。むしろ、関係者以外からは誰にも注目されていなかった。新馬戦は11頭立ての11番人気で9着。4戦目の未勝利戦で初勝利するが7番人気だった。これまで1度も1番人気に支持されたことはない。
雑草のような生まれの馬がレース経験を重ねて徐々に力をつけていき、やがて大きなレースで活躍する。それも競馬の楽しみの1つ。そんな馬の1頭がガンコ(牡5歳)。障害に転向するため障害練習をしていたガンコは平地の1000万下を勝つと、続く日経新春杯(G2)で3着する。続いて1600万特別と日経賞(G2)を連勝、天皇賞・春では3番人気に支持された。
ウインテンダネスとガンコには他の共通点もある。ウインテンダネスの父がカンパニー、ガンコの父はナカヤマフェスタ。ともに父が種牡馬として見離されてから、皮肉にもJRA重賞初制覇をプレゼントした。
特にウインテンダネスの父カンパニーが完全本格化したのは8歳の秋。毎日王冠(G2)を勝つと、天皇賞・秋でG1初制覇、続くマイルCSでG1を連覇した。奥手の血を受け継いでいれば、これから成長していく可能性もある。父はマイルから2000メートルで活躍したが、トニービン系だけに中長距離にも不安はない。むしろ直近2走で2400メートルと2500メートルを初勝利したように、距離適性は長めか。
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