GJ > 競馬ニュース > テンダネスの「成長力」  > 2ページ目
NEW

JRA菱田裕二「遅刻汚名返上へ」京都大賞典(G2)ウインテンダネスの「成長力」……克服課題はコースと「休みボケ」か

【この記事のキーワード】, ,

 実は、ウインテンダネスを雑草のような馬などと形容するのは失礼でもある。祖母のブライトサンディーはG1でも活躍している。1995年の4歳時、サファイヤS(G3、芝2000メートル)を勝つと、次走のエリザベス女王杯(G1、芝2200メートル)で2着。5歳時は函館記念(G3、芝2000メートル)を制している。母系からも中距離適性が窺える。

 ただし問題もいくつかある。1つは好走例のほとんどが左回りであること。陣営も好んで東京、中京、新潟のレースを選択してきた。左回りの【4・3・1・8】に対して右回りは【2・0・1・10】。右回りの2勝は福島で上げたもので、中央場所では中山で3着が1回あるのみ。日頃の訓練とG2馬のプライドで右回りの克服を期待したいところだが……。

 もう1つが休み明け。好走例は中1週から5週に限られ、中6週以上では3着すらない。杉山調教師は競馬ポータルサイト「競馬ラボ」の取材に対し「条件馬時代は次に良くなればということも考えつつ使っていたのですが、オープンになるとそう言っていられませんからね。初戦からしっかり動けるように、いつもより早く帰厩させてジックリと乗り込んできた」と語っている。休み明け対策がなされ、体調にも問題はなさそうだ。

 鞍上は菱田裕二騎手。調教に遅刻してスプリンターズS(G1)で騎乗予定だったアレスバローズ(牡6歳)を降ろされたことが話題になった。チャンスが与えられたここは、過去のポカはじっくり反省し、新たな気持で臨みたい。なおかつ、この馬にとってのいくつかの課題を意識しての騎乗も必要になる。

 このレース、ウインテンダネスの馬券は連ヒモに軽く押さえる程度が正解かもしれない。レースで馬券に絡めなかったとしても、何か光るもの感じられる走りを見せてほしい。今後、注目しておきたい1頭だ。

JRA菱田裕二「遅刻汚名返上へ」京都大賞典(G2)ウインテンダネスの「成長力」……克服課題はコースと「休みボケ」かのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  2. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  3. 引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
  4. 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  7. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!