
リーチザクラウンにアンライバルド。切ない09年クラシック世代が種牡馬で大活躍!?

2013年に引退したリーチザクラウンの初年度産駒・ニシノオウカンが日曜福島の新馬戦で完勝。リーチザクラウンはこれで早くもJRA3頭目の勝ち上がりとなった。
リーチザクラウン産駒の登録は34頭。その中で早くも3勝目というのはもはや驚異的っと言って差し支えない。現役時代は栄冠に届くことはなかったが、種牡馬としての「逆襲」がすでに始まっている。同馬の父・スペシャルウィークの後継候補がようやく登場した印象だ。
リーチザクラウンは、09年のダービー2着馬。同期にはそのダービーを制したロジユニヴァース、皐月賞馬アンライバルドなどが目立つところか。さらに、リーチザクランが2着となった新馬戦にはアンライバルド(1着)、最終的に牡馬混合も合わせてG1競走6勝を達成する女王ブエナビスタ(3着)、菊花賞馬スリーロールス(4着)が一同に集い、後に「伝説の新馬戦」と呼ばれている。
しかし、ブエナビスタは別として、この世代はクラシック戦線を戦い抜いた後は鳴かず飛ばず。前述した馬の中で古馬G1を勝利した馬はおらず、歳上のドリームジャーニーや翌年のヴィクトワールピサ世代に押されまくっていた印象がある(後にトーセンジョーダンなどは出ているが)。その後オルフェーヴルなども登場し、完全に蚊帳の外状態だったのだ。
しかし、種牡馬となってからは、前述のリーチザクラウンがロケットスタートを決めている。しかもそれだけではない。アンライバルドはファルコンS勝利馬であるトウショウドラフタに、東京ダービーを制したバルダッサーレを輩出するなどこちらも存在感を示している。ブエナビスタの初年度産駒であるコロナシオンも今年デビュー予定。あとはロジユニヴァース産駒のデビューを待つばかりである。
種牡馬として順調なスタートを切った09クラシック世代。競走馬時代のリベンジを果たせるか注目である。
PICK UP
Ranking
11:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客