GJ > 競馬ニュース > 美浦の「悲鳴」
NEW

JRA美浦の「悲鳴」騎手不足&「関西馬遠征しまくり」で崩壊の危機

【この記事のキーワード】, ,
JRA美浦の「悲鳴」騎手不足&「関西馬遠征しまくり」で崩壊の危機の画像1

 今週末には菊花賞の開催を控えるなど、秋のG1戦線真っ只中の競馬界。これ以後も年末の有馬記念までビッグレースが続くため、関係各所に務めるスタッフたちは目まぐるしい日々を過ごしている。

 そんな中、美浦であるトラブルが発生しているという。美浦関係者の話。

「今、美浦は騎手不足なんです。新潟開催が始まったため、新人や中堅は乗鞍を求めてそちらに向かっているので騎手の数が足りないんですよ。

 そして若手や中堅だけではなく、ベテラン騎手も不足中。これは石橋脩騎手が落馬、柴田大知騎手が騎乗停止になるなど、有力騎手たちも次々に戦線離脱したことも影響しています。そして彼らがいないため、美浦では有力騎手の奪い合いが発生しているようです。実績のある馬を抱えているにもかかわらず、騎手を確保できなかったがために、JBCやエリザベス女王杯への関西遠征を見送ろうと考えている陣営もいるみたいですね」

 騎手不足に悩まされている美浦。だが、乗り役たる人は”不足”しているにもかかわらず、競争馬は”過剰”になってしまうという問題も発生しており、関係者たちは頭を抱えているという。

JRA美浦の「悲鳴」騎手不足&「関西馬遠征しまくり」で崩壊の危機の画像2

「編成の都合もあり、この時期はダートの新馬戦が組まれる数が少ない。だから除外にならないように気を配る必要があるんだけど、今年は例年以上に関西から関東に遠征してくる馬が多いから、除外される確率がさらに高くなってしまっている。これではやってられないよ。

 関西馬が関東馬に年間勝利数で500以上も差を付けている年もあるし、競売界は長きに渡って『西高東低』。そのため、栗東の関係者たちは『関西ではなく関東で走ったほうが勝利の可能性が高い』などと考えているのかもしれないね。でも、わざわざ西と東に分けているわけだから、なにがなんでも遠征されたらこっちもたまったもんじゃないよ。せめて、新馬戦くらいは東西を分けてほしいもんだ。これでは育つ馬も育たたないよ」(別の美浦関係者)

 関東ではフルゲートが続いているにもかかわらず、関西では出走頭数が10頭以下のレースも多く行われている。この状況を踏まえて『逆に関東から関西に遠征すればいいのでは?』と思う人もいるだろう。だが、馬主の都合もあるため、おいそれと関西遠征は行えない。またわざわざ遠征を進言して実行したにもかかわらず、惨敗しようものならそれこそ目も当てられない。

 この「西高東低」の状況を覆さない限り、美浦関係者たちの苦難は続きそうだ。

JRA美浦の「悲鳴」騎手不足&「関西馬遠征しまくり」で崩壊の危機のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛