
C.ルメール騎手「何故」G1を勝てるのか?元JRA騎手・佐藤哲三氏が語る「日本人騎手のモロさ」と外国人騎手が勝てる理由

3週連続G1制覇など今、絶好調のC.ルメール騎手。ここまで年間G1最多タイの6勝を含む重賞18勝、特に秋競馬が開幕した9月以降で10勝と、競馬界はまさに「ルメールの秋」を迎えていると述べても過言ではないだろう。
先週の天皇賞・秋(G1)も、史上2番目の高速決着をレイデオロと共に正攻法で押し切ったルメール騎手。現在177勝と年間200勝の大台、そして武豊騎手が持つ年間最多勝212勝の更新も視野に入っており、競馬ファンにとっても「とりあえず馬券はルメールから」というのが大前提になりつつある。特に大レースでは、その傾向が顕著だ。
「ここ一番で勝てる騎手と、勝てない騎手。」では、一体何が違うのか。そして、ルメール騎手は何故あれだけ勝てるのか――。
無論、様々な要素が複合的に絡み合った結果であるに違いないが、その一端を元JRA騎手の佐藤哲三氏が『netkeiba.com』で連載中の『哲三の眼!』で語っている。
「予想していたよりもペースが遅くて……」
先々週の菊花賞(G1)は、極端なスローペースによって近年でも稀に見る遅い時計での決着となった。レース後、多くの騎手がペースを敗因に挙げていたことが印象的だったが、その一方で勝ったフィエールマンのルメール騎手や、ハナ差の接戦に持ち込んだエタリオウのM.デムーロ騎手は異常なペースに惑わされず、馬の能力を存分に発揮させていたように見えた。
「イメージよりもペースが流れて……」
また、冒頭で触れた通り、先週の天皇賞・秋は菊花賞とは打って変わってのハイペース。結果的に、史上2番目の高速時計で決着するハイレベルなレースとなった。ただ、そこでも多くの騎手たちが「想定していたよりも速い流れにやられた」というようなことを口にしている。しかし、勝ったのはまたもルメール騎手だった。
PICK UP
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客