JRAオジュウチョウサン「ジャパンC参戦」武豊は? 一線級相手には不安も大
3日に東京競馬場で行われた南武特別(1000万下)を勝利した障害最強馬オジュウチョウサン(牡7歳、美浦・和田正一厩舎)。同馬がジャパンカップに参戦する意向があることを管理する和田調教師が「サンスポ」に明かした。記事によれば和田調教師は、疲れはレースの数日後に出るものだといい、あくまでも「大きな変化がなければ」と今後の様子次第だと前置きしつつ、「オーナーの希望もあり、(ジャパンC)挑戦ということになるでしょう」と語った。
平地復帰2戦目となる南武特別でオジュウチョウサンは3番手の好位でレースを進め、最後の直線で力強く抜け出すと後ろから脚を伸ばしてきたブラックプラチナムの猛追を半馬身しのいで優勝。今後の大一番に向けて弾みをつけていた。
先日『スポーツ報知』のインタビューに応じた長山尚義オーナーは戦前、「今度も通過点だよ。この辺で問題になるようなら、有馬記念なんて言えないよ」とオジュウチョウサンの必勝を宣言していた。そして最後に「南武特別の後に、ひとつくらいレースを使う可能性があるけど、あくまで私が目指しているのは有馬記念」と大目標の前にステップを踏むことを示唆していた。
「12月のステイヤーズS(G2・3600m)で重賞に挑戦をするかと思いきや、まさかジャパンカップとは……。驚きましたね。
長山オーナーはおそらく誰よりもオジュウチョウサンの能力を信じているのでしょう。先のインタビューでは『一線級とぶつけてみたい』とも語っていました。大目標が有馬記念であることは変わらないものの、今回も勝利したこともあり、いち早く同馬の能力が上のクラスでも通じることを証明したくなったのかもしれません」(競馬誌ライター)
ジャパンCのフルゲートは18頭。格上挑戦になるため、枠がオープン馬で埋まってしまえばオジュウチョウサンの参戦は不可能となる。だが、現時点で出走を予定し、かつオジュウチョウサンよりも上のクラスの馬は12頭前後だと考えられている。そしてジャパンカップには多くの外国馬が予備登録をしているが、この馬たちが相次いで回避を表明すれば条件面では参戦できる可能性も高い。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛