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未だローテーションが不明なエアスピネル。「5強」の一角が狙うべきは「盾」か「菊」か……?

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 過去、天皇賞で父キングカメハメハ×母父サンデーサイレンスの組み合わせでは掲示板止まりの実績しかない。父キングカメハメハで馬券圏内に来たのは母父がダンスインザダークのラブリーデイと母父がトニービンのルーラーシップのみという厳しいデータがある。

 その点、菊花賞は先行の勝率は18.8%・連対率31.3%・複勝率は43.8%と、エアスピネルが得意とする「先行」に有利な傾向はある。確実に先行できる脚を持っている同馬にとっては、プラスに働く可能性は高い。

 歴代最多の4勝を挙げている武豊騎手が主戦を務めている点も魅力。世界も日本も沸かしてきた「豊マジック」が炸裂し、大舞台でのリベンジの実現という、ドラマチックな展開も非常に面白いではないか。

 距離適性を考えれば天皇賞・秋がベストと言えるだろうが、「心臓が良くて心肺機能が高く距離に心配はない」といった陣営の言葉通り日本ダービーで好走した事を考えれば、菊花賞への出走という選択肢も無しではないだろう。

 陣営がどのような決断を下すか定かではないが、レベルの高い今年の3歳馬の中でもトップクラスの能力、かつ武豊騎手と抜群のコンビネーションで、再び競馬ファンを熱狂させてくれる事だろう。

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