真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.07.16 12:15
その記録は「ギネス級」!? 函館記念に出走する「世界を股に掛ける名馬」ならぬ「世界に股を掛けられた迷馬」とは
編集部
無論、オーナーの島川隆哉氏の意向もあるだろうが、冒頭でも触れた通り6冠馬ブエナビスタの弟として、産まれながらに歴史に名を残すことが宿命付けられていたトーセンレーヴ。その期待は生半可なものではなく、わずかでも上位を求め続けた結果が世界の名手の数珠つなぎだったのだろう。まさに「外国人騎手崇拝の結晶」のような戦績である。
トーセンレーヴの過度な期待は、三冠馬オルフェーヴルを手掛けた、いや、まさに同時期に手掛けていた池江泰寿調教師ほどの大物でさえ”迷走”してしまうほどのプレッシャーだったに違いない。
実際にトーセンレーヴは8歳になった今年、今回の函館記念で初めて2000mの重賞に挑戦するが、3歳春のプリンシパルS(OP)勝ち、さらには3歳秋のアイルランドT(OP)勝ちなど早くから抜群の2000m適性を示していた。
ましてや、今や「4戦4勝の勝率100%」の戦績を誇っているにもかかわらず、8歳にして初めての2000mの重賞挑戦である。これが迷走でなければ何なのか……。
今週の函館記念の結果はまだ出ていないが、キャリア全8勝中4勝が2000m、3勝が1800mということを鑑みても、8歳にしてトーセンレーヴは、ようやくベストディスタンスを見出すことができるのかもしれない。
少なくとも、もしも函館記念をトップハンデで勝つようなことがあれば「これまで何をしていたのか」という話にはなるだろう。
だが、仮に函館記念を勝ち「ホワイト騎手こそがベストパートナー」と証明されても、短期免許で8月の半ばには香港に帰ってしまう。トーセンレーヴの世界を股に掛けたベストパートナー探しの苦難は、まだまだ続きそうである。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!