
JRAチャンピオンズC(G1)「完成」ケイティブレイブの制覇可能性は……ルヴァンスレーヴ相手でも期待できる?

12月2日、中京競馬場でチャンピオンズC(G1、ダート1800メートル)が行われる。有力馬の1頭ケイティブレイブ(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)はJpn1を3勝している実績馬だ。しかし、今回は強力な3歳のライバルがいる。逆転優勝まであるのか探ってみる。
ライバルとは、3歳ダート王ルヴァンスレーヴ。ルヴァンスレーヴは10月の南部杯(Jpn1、ダート1600メートル)で、ケイティブレイブが何度となく敗れているゴールドドリームにあっさりと勝った。これではルヴァンスレーヴに太刀打ちできない、と見るのが順当なところ。
ただし、ルヴァンスレーヴこそいなかったが、前走のJBCクラシック(Jpn1、ダート1900メートル)では、過去最高のパフォーマンスを演じて勝利した。これまで逃げあるいは2、3番手の競馬が多かったが、テイエムジンソク(牡6歳)やサンライズソア(牡4歳)といった逃げ、先行馬がいるためどんなレースをするのか注目されていた。先行争いに巻き込まれればつぶれてしまうという不安もあり、1番人気になるものと思われていたが屈辱の3番人気。
福永騎手のイメージ通りではなかったかもしれないが7、8番手に位置取るとぴたりと折り合った。3角~4角にかけて徐々にポジションを上げ、直線では前にいるサンライズソアなどを鋭く差し切り、後ろから伸びてきたオメガパフューム(牡3歳)の追撃も振り切った。このレースができれば、行きたい馬がいれば勝手に行かせればいい、いなければ自分で先行すればいい。展開を自分で作れ、相手の動きも見られる。
昨年春から福永騎手が騎乗することになり、レースを教え込んできた。それが実ったのがJBCクラシック制覇だ。レース後、福永騎手は「思ったより前が速くて置かれる形でしたが、あのような形でもGIを勝っていたので心配していませんでした」「ルヴァンスレーヴやゴールドドリームなどチャンピオンホースがいますが、それらに立ち向かうためにも今日は頑張りたいと思っていました」と、2強に挑戦状を叩きつけている。
昨年までのケイティブレイブは帝王賞(Jpn1、ダート2000メートル)でG1を勝ったものの交流重賞しか勝てない、本当に強い相手がいると勝てないというイメージだった。しかし、JBCクラシックでは京都コースでG1を勝った。後は本当に強い馬に勝てるかどうかだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客