JRAチャンピオンズC「6年連続1番人気敗退」ルヴァンスレーヴとデムーロ「超不安要素」も同時発見……
ここ2年は2着に踏ん張っており、コパノリッキー以外は健闘の部類に入るだろう。コパノリッキーは2014年が出遅れ、2015年は2ハロン目が10秒7で1000m60秒6のハイペースと、逃げたコパノリッキーにはキツく、なぜかこのレースとは相性が悪かった。しかしながら、同馬も含めて1番人気が勝てないのは何かしら敗因があるはずだ。
人気馬の敗因で浮上するのが、まず脚質だ。過去の傾向を見てみても、人気の逃げ馬は勝てていない。阪神コース時代は3年連続で逃げ切りがあったが、中京コースに変わって逃げ切りはゼロ。昨年3着のコパノリッキーがやっと馬券圏内という成績だ。今年は絶対的な逃げ馬は不在で、サンライズソアあたりが前に行くだろう。とはいえ、逃げ馬ではないルヴァンスレーヴには問題なさそうだ。
次に枠順だ。中京コースに変わってから、8枠の馬は1頭も馬券に絡んでいない。7枠も1頭のみとコーナーが4つあるコースだけに外目の枠はマイナスだ。2枠2番のルヴァンスレーヴはどんな位置取りの競馬もでき、この枠順なら問題ないだろう。
さらにローテーションを見てみると、1番人気で負けている馬は前走JBCクラシック勝ち4頭、みやこS勝ち2頭とともにステップレースの勝ち馬。この2レースから勝ち馬が出ていることもあるが、危険ローテともいえる。前走南部杯優勝からの直行1番人気は2009年のエスポワールシチーまで遡るが、同馬は見事人気に応えて勝利している。南部杯組のルヴァンスレーヴは問題ないだろう。
コーナー4つ、長い直線、そして坂のある中京ダートの経験も重要だ。中京コースでの4回を見ると、テイエムジンソクもアウォーディーもコパノリッキーも負けた1番人気馬は中京ダートが初めてだった。長い直線と坂は見た目以上にタフなコース。平坦コースの京都や、平坦で直線が短い地方交流重賞での実績が中心では心もとない。ルヴァンスレーヴは左回りで坂のある東京コースでの実績は抜群だが、中京コースは初体験。まず最初の不安はここか。
3歳馬の出走はこの6年で11頭いるが、1番人気はなし。2番人気ゴールドドリーム12着、3番人気ノンコノユメ2着と上位人気は勝つまでに至らず。ゴールドドリームはそれまで古馬相手に一度も勝てていなかったし、ノンコノユメもG3の武蔵野Sを勝っただけだった。GI級の南部杯を勝利したルヴァンスレーヴは格が違うだろうが、3歳馬が勝ちきれないのも不安要素の一つだ。
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