真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2018.12.03 10:31

ルヴァンスレーヴJRA賞「最優秀3歳牡馬」の行方は? チャンピオンズC(G1)完勝で大混戦も「ダート馬の冷遇」の歴史
編集部

そういった中、今年G1を3勝しダート界の頂点に立ったルヴァンスレーヴは、実績面で大きなアドバンテージがあるといえる。ただし、本馬のようなダート馬が最優秀3歳牡馬に輝いた例は過去に一度もない。
その最大の原因はクラシックを筆頭とする芝G1より、最優秀ダートホースという”逃げ道”があるダートG1が冷遇され、さらにジャパンダートダービーや南部杯といった地方開催の交流G1がそれ以上に冷遇されているからだろう。
典型的な例が2011年のスマートファルコンだ。この年の本馬は、すべて地方交流レースを走って5戦全勝。帝王賞、JBCクラシック、東京大賞典という3つの交流G1を勝利している。
しかし、最優秀ダートホースに輝いたのは、フェブラリーSとジャパンCダート、さらに南部杯と同じくG1を3勝したトランセンドだった。
無論、春と秋のJRAダートG1を勝ち「統一王者」となった意義を考慮すればトランセンドが最優秀ダートホースに選ばれるのは妥当だ。ただし投票内容は285票中、トランセンドが271票と圧倒的な支持を受けたことに対して、スマートファルコンはわずか13票に留まった。同じダートG1・3勝でも、評価に大きな開きがあったということだ。
また、1954年の創設から63年間、ダートのG1級の勝ち鞍だけで年度代表馬になった馬はおらず、最優秀4歳以上牡馬でも2011年のヴィクトワールピサが該当するのみ(正確にはダートではなく当時オールウェザー)。本馬は日本競馬史上初めてドバイワールドカップを制した。これは芝に置き換えると、日本競馬の悲願となる凱旋門賞を勝ったようなものだ。
逆に述べれば、日本を飛び越えて世界の頂点に立ってようやく、ダートの勝ち鞍が芝の勝ち鞍よりも評価されたという見方もできる。
PICK UP
Ranking
5:30更新引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRAヴィクトリアマイル(G1)至高の”1000円”勝負!現場ネタが導く「アノ伏兵」が波乱を!?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬