萩原聖人『Mリーグ』に懸ける「覚悟」を激白! 10月1日の歴史的開幕に向け、最大のライバルは「世の中」【特別インタビュー】
いよいよ、麻雀『Mリーグ』開幕の10月1日が近づいてきた。
今まで、国民的な知名度を誇りながらも「暗い」「汚い」「煙たい」といったイメージを払拭できずに来た麻雀。そんな”3K”のイメージを根底から覆す――Mリーグの発起人・藤田晋チェアマンの狙いは、麻雀における「パーセプションチェンジ」だ。
増加するインターネット上での放送対局、『AbemaTV』内での麻雀チャンネルの創設など、新たな麻雀へのアプローチ「観る雀」に時代の大きな追い風が吹く中、満を持す形で誕生したMリーグ。目指すは「麻雀の大革命」、そして2022年の北京冬季オリンピックでの競技化である。
その最も大きなカギを握るキーマンの1人が、Mリーグの創設に呼応するように俳優と麻雀プロとの”二刀流”を表明した表現者・萩原聖人に他ならない。
そこで今回、我々『麻ch.(マーチャン)』編集部は、広告代理店・電通がスポンサーとなる『TEAM RAIDEN/雷電』のエースを直撃。「麻雀プロ・萩原聖人」の覚悟を聞いた。
――芸能界最強雀士として「全局、完全燃焼」を掲げて参戦した初のRTDリーグだった。
萩原聖人プロ(以下、萩原):僕的には「完全燃焼できた」と思っています。準決勝に行けなかったのは残念ですけど、5位という結果は素直に受け入れることができました。振り返って悔いとか、後悔した一打っていうのがあまりないんですよ。もちろん結果論としての反省はあります。ただ、麻雀は「結果に繋がらなかった=間違い」というわけではないと思うんです。
――上位4人が準決勝に進める中、最後まで可能性があった惜しい5位。
萩原:ちょっと運が足りませんでしたね……ただ、僕はそのちょっとの運が「実力」だと思っています。特に終盤は瀬戸熊(直樹、日本プロ麻雀連盟)くんと、内川(幸太郎、連盟)くんとの三つ巴になったんですけど、直接対決で順位を上回ることができなかった。流れ的なものもありましたけど、彼はトッププロですから「やっぱり強いな」と。
もちろん「戦えた」という手応えもあります。色んな意味で「自分に足りないもの」がすごく感じられたし、確かな経験値になりました。RTDリーグは人生が懸かった真剣勝負の場なので、彼らトッププロが目の色を変えて僕と戦うわけですよ。めちゃくちゃ楽しかったです。
――そしてMリーグ参戦へ「プロ雀士」萩原聖人が誕生した。
萩原:プロにはなれましたが、Mリーグ・チェアマンの藤田さんが「萩原聖人がMリーグに必要かどうか」を判断してくれるのはとても重要で、僕の方から「Mリーグに出るためにプロになりました」と伝えました。すると、すごく喜んでくれて。「本当に僕が入っていいんですか?」「もちろんです!」と言ってくださって。
じゃあ、次は事務所だなと。説得する材料を揃えて「社長……あの、ホントにとんでもない話をしますけど」って。最初「ええ?」って言われてんですけど、最後は理解してくださって。それで「萩原聖人プロ」が誕生しちゃいました。