多井隆晴が麻雀Mリ-グ誕生に揺れた「激動の2018年」を語る!「人気No.1」Mリーガーが今、最もアガりたい「役満」とは
多井:ありますね。凄い勢いで伸びていると思いますよ。もちろんまだ若いですから未熟な面もありますけど、私が26歳の時と比べたら「すべての面で上回っている」と思いますね。今、46歳の私から見れば、足りない面が見えるというだけです。
だから白鳥(翔、日本プロ麻雀連盟)と松本が46歳になった時に、今の私よりも何倍も優れた人間にすることが自分の仕事。それも含めての渋谷ABEMAS。藤田さんが私をドラ1で、白鳥がドラ2、松本がドラ3で選んだのは、2人を「多井隆晴以上」にするためだと思っています。
――あと、内川幸太郎プロ(連盟)も『RTDリーグ』(AbemaTV)で決勝進出、十段位で初タイトルを獲るなど大きく飛躍しました。
多井:麻雀プロが大きく成長する上で一番大事なことは、まず「謙虚になる」こと。「自分が大して強くない」って、ちゃんと思えた人は結果的に強くなりますよ。
――今のMリーグでも、戦前から「将来、私みたいなサラリーマンプロ雀士は淘汰される」と語られていた園田賢プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会、赤坂ドリブンズ)や、キャリアを左右するほどのスランプに陥っていた滝沢和典プロ(連盟、EX風林火山)が個人ランキングで上位に名を連ねています。
多井:相手から何かを盗んだり学んだりするためには、まず自分が謙虚な気持ちになって相手を認めないと。内川は去年のRTDリーグで最下位に負けて、改めて自分を謙虚に見つめ直したんでしょうね。私だって勉強会では、相手が後輩でも「さん付け」で呼んでます。相手をリスペクトする姿勢がないと、本当に正確な知識は学べないんですよ。
――確かに、それは麻雀以外のシーンでも大事なことだと思います。
・2018年麻雀界を彩った「役満」と多井隆晴2019年の野望
――テレビ対局も増えて、2018年もたくさんの役満が生まれました。Mリーグでも佐々木寿人プロ(連盟、KONAMI麻雀格闘倶楽部)による初役満が生まれましたね。
多井:ウチの松本が振り込んだ国士無双ですね。Mリーグ初役満は当然、私も狙ってたんですけど寿ちゃんにやられちゃった……。
――他にも『RTDリーグ』で鈴木たろうプロ(協会、赤坂ドリブンズ)が清老頭、岡田紗佳プロ(連盟)が『THEわれめDEポン』(フジテレビ)で九蓮宝燈をアガるなど、「幻」といわれている役満も出ました。ちなみに多井さん今年の役満は?
多井:『1000万円争奪 麻雀$ミリオネア』(AbemaTV)で四暗刻をアガりましたね。テレビ対局だと、今年はそれくらいかな。
――ちなみにMリーグで認められている役満は天和、地和、国士無双、四暗刻、大三元、緑一色、字一色、小四喜、大四喜、清老頭、四槓子、九蓮宝燈の12種類なんですが、多井さんがこれまでリアルで牌を扱った試合でアガったことのある役満は?
多井:天和以外の全部ですね。四槓子(出現率0.000234%といわれる最難関の役満)も3回アガったことがあるんですけど、天和だけが残っています。死ぬまでに、いつか成就させたいですね。特に「Mリーグでやりたい」です。
――Mリーグなのは、やはり注目度ですか?