パチンコ「ダイナミックな貯留玉羽」。龍の化身が「羽根物の魅力」を後世に伝える!!
せき止められた数多くの玉が一気に開放されてVゾーンに流れ込む。
この圧巻の光景は羽根物の醍醐味のひとつで、大当りラウンドの高揚感をアジテーションする名場面でもある。
このある程度まとまった貯留玉がVゾーンを襲撃するタイプのシステムの原体験は『マジックカーペット』だが、『パチンコ大賞』『名人会』『ニューモンロー』など名機と呼ばれる台がいくつもあった。
その中でもダイナミックさや開放時の爽快感がトップクラスのマシンが『サンダードラゴン』ではないだろうか。巨大な龍の爪によって最大8個まで貯留する玉が解き放たれるさまは圧倒的なのである。
そして、これは見た目のすさまじさだけでなく、15個賞球×最大16R継続という出玉感がその迫力につながっているのである。完走すれば約2000発。で、パンク率はたいぶ低く、大当りすればかなりの確率で16Rまで到達する。その名のとおり、強すぎる羽根物だったのである。
この『サンダードラゴン』は2016年にリバイバルされ、羽根物ファンの注目を集めた。大量の貯留玉を囲う爪のギミックと一気に開放する継続システムは健在で、当時の興奮が思い出される。
ただ、出玉性能は今の基準によるものなので多少おとなしめ。最大の16Rでも約1350個と、羽根物とすれば充分であるが、初代と比べると若干見劣りしてしまう。また、ラウンド振り分けが組み込まれているので、大当りラウンド周りの状況はだいぶ異なるのである。
ちなみに、初代と同じ大当りラウンド自力継続方式のタイプも用意されているが、こちらは最大ラウンドが10Rとマイルドな仕様となっている。
出玉関係がワニくらいになってしまったが、その分、ずば抜けて改良されたのが当りやすさ。一説によると初代は役物確率が1/50くらいといった「北極10倍」の仕様であったが、1/3以下くらいには軽減された。ギャップを体感でいえば「やすべえ」くらいの甘さである。
その大当りにいたるアプローチも初代から変化。現代羽根物らしいSPとノーマルのダブルルートが採用され、ゲーム性に奥行きをもたらす作りとなっている。
2つのルートを分かつのは、羽根直下に搭載された回転体。ドラゴンの首にあたるこの回転体にタイミングよく入賞するとスペシャルルートとなり、砲台からVゾーンへ。ただし、砲台は中心を軸に左右に揺れる動きをするので、向きによってはあさっての方向へ流れてしまう。
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