パチンコホールは「コロナワクチン接種」に最適な環境!? 大阪市のホールが店舗内で「大規模職域接種」実施へ

　新型コロナウイルスの感染防止対策として、全国でワクチン接種が行われている。

　多くのパチンコホールもワクチン接種の普及に協力的で、ダイナムは一定期間、ダイナム福島郡山東店などの店舗駐車場の一部を新型コロナウイルスワクチン接種時の臨時駐車場として無償提供。成通グループもハリウッド津山店で同様の駐車場提供を実施した。

　また、玉屋は同社及び関連会社の従業員と、その同居家族、本社周辺地域の飲食店関係者や取引先企業を対象にワクチン接種環境を提供。これまでの社会貢献活動が評価されたことで、医療法人社団誠仁会夫婦石病院（福岡市南区）との協力が実現したという。

　会場は玉屋本社ビル会議室で、希望者約1,000人の接種を予定しているそうだ。

　そんな中で先日、アバンスが運営する大阪市北区のパチンコ店「FREEDOM」は、同区の加納総合病院の協力のもと、店内で大規模な職域接種を実施すると発表した。8月17日から9月12日までの間、店内カウンターにて受付中だ。

　受付に必要なものはフリーダムの会員証か本人を確認できる証明書。ワクチン接種（モデルナ社製）の実施日は1回目が9月13日、14日、2回目が10月12日、13日で、この4日間は店休するという。

　ホールは高性能の自動換気システムを完備しており、座席は回転式。各座席には店員呼び出しボタンがあり、パチンコ店のスタッフは行列やインカムの対応に慣れている。

　その上、駅からも近くて大駐車場完備とくれば、ワクチン接種会場としてベストともいえる。この取り組みは情報番組などでも報道され、SNS上でも称賛の声が多数寄せられているようだ。

　東京渋谷では8月末より若者向けにワクチン接種会場を設けると、初日には時間前から長蛇の列となり、早々に予約分の受付を終了。後日、抽選券配布に切り替えたものの苦情が殺到し、9月1日からはオンライン抽選を実施するという。

　こういった報道に対して、一部の業界関係者たちからは「今こそ、パチンコ店のノウハウを活用すべき」との声が上がっている。確かに抽選システムを導入するホールは多く、オンライン抽選という技術もあるだけに、混雑なしに予約から接種までを行える可能性は大いにある。

　今後、FREEDOMのようにワクチン接種会場として名乗りを上げるホール企業が出てくれば、いちパチンコ・パチスロファンとしても誇らしい限りである。

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