スマスロ・スマパチ登場でホールはどう変わったのか? 再建のカギは「〇〇」との指摘も
順調に伸び続けているパチスロ。それに対してパチンコは……
ホールにはスマスロ・スマパチが続々と登場している。スマスロは大成功といった様子でどんどんシェアを拡大していっているが、一方でスマパチに関してはかなり元気がないという印象だ。
このことは数値でも明確に表れている。ホールデータ機を取り扱うダイコク電機株式会社が発表した「2024年3月期 第1四半期 決算説明資料」内の「稼働(アウト)・前年同月比の推移」というグラフをみると、パチンコ(4円)は毎月下がり続けており、逆にパチスロ(20円)は順調に上がり続けている状況だ。
具体的には、パチスロに関して2022年7月から2023年6月で前年同月比97%から135.3%まで稼働が上昇。対してパチンコは、103.2%から87.4%まで稼働が冷え込んでいる。
パチスロ分野では『パチスロ甲鉄城のカバネリ』など6.5号機の人気が定着し始めた9月から100%を上回り、ご想像通り『スマスロ北斗の拳』登場の4月には一気に約13ポイントも上昇。グラフの勢いを見ると、やはりスマスロは一定の効果があったとみてよいだろう。
パチンコに関しては、毎月の稼働減少に歯止めがかかっていない状況。『新世紀エヴァンゲリオン〜未来への咆哮〜 』が空前の大ヒットとなったことは記憶に新しいが、以後パチンコシーンを牽引できるほどの大ヒットマシンは誕生していない。こうしたヒット機種の不作も稼働が伸びない原因と考えられるが…。
「交換率の問題」も指摘されている
単純に考えれば、再び大ヒット機種が登場すれば「稼働が復活するのでは?」と思ってしまうが、業界関係者の中にはそう考えない人もいるようだ。
稼働が戻らない原因として、「交換率の問題」を指摘する関係者は多い。交換率とは、出玉と景品を交換する際のレートをいう。
交換率はホールによって異なるが、現在は「等価交換」に近いレートが主流。その上ハイスペックマシンが多く、調整も厳しくなりやすい傾向にある。つまり「のんびり遊べないから新規客が定着しない」ということだ。
とはいえ、急にレートや調整を変えるわけにはいかないし、変えたとしてもマイルドスペックの新台たちが、ホールの需要を満たすレベルで売れるとも限らない。むしろ変えたことでお客が離れる可能性だってある。変わっていくにはそれなりに時間と覚悟が必要なのだ。
パチスロ分野同様パチンコ分野も稼働が上がり、より良い状況へ進んでいくことを切に願う。
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