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【G1展望・安田記念】世界のマイル王・モーリスが凱旋!! 覚醒したリアルスティールは王者の快進撃を止められるか!

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 厳密にいえば「芝のマイル戦は初めて」ということになるディサイファだが、重賞4勝を誇る中距離での実績はここでも上位。昨年の毎日王冠(G2)でも、先日フランスのイスパーン賞を10馬身差で圧勝したエイシンヒカリと0.2秒差の2着と、その実力は確かだ。

 今回は今年になってAJCC(G2)で4つ目のタイトルをゲットした武豊騎手と共に、初のG1制覇を目論む。

“未完の大器”サトノアラジン(牡5歳、栗東・池江厩舎)がついに覚醒し、大仕事に挑もうとしている。

 エリザベス女王杯(G1)を勝ったラキシスの全弟として、早くから期待されていた逸材だったが、勝ち味に遅いことが災いして大舞台に立つのが遅れてしまった。昨年のマイルCS(G1)でも4着と素質の片りんこそ見せてはいたものの、この春は賞金不足で危うくG1参戦を逃す可能性もあったほどだ。

 しかし、前走の京王杯スプリングC(G2)では勝ち切れないイメージを払しょくし、ついに重賞初制覇。手綱を取った川田将雅騎手と共に胸を張って参戦するだけでなく、一気の大物食いまで目論めるだけの逸材だ。

 先日、不屈のダート王カネヒキリが亡くなったことで、深刻な後継者不足に悩むフジキセキの産駒2頭がタイトル奪取に燃えている。

 一昨年の皐月賞馬イスラボニータ(牡5歳、美浦・栗田厩舎)は、昨年の天皇賞・秋(G1)やマイルCSでも3着に入った実績馬。今年に入って惨敗が続いているが、中山記念(G2)9着、大阪杯(G2)5着とじょじょに調子を上げてきた。すでにG1を勝っているが、フジキセキの後継種牡馬としてもう一つタイトルを積み重ねたいところだ。

 素質馬ロサギガンティア(牡5歳、美浦・藤沢厩舎)もG1を勝つために機は熟した感がある。3歳春からスプリングS(G2)を勝つなど素質は高いものがあったが、皐月賞(G1)で10着に大敗すると、その後は強豪の壁に阻まれ続けていた。ところが昨年の阪神C(G2)では、後の高松宮記念馬ビッグアーサー以下を完封。重賞2勝目を挙げると、マイル路線に挑戦状を叩き付けた。

 他にも昨年のマイルCSで2着だったフィエロやダービー卿チャレンジT(G3)を勝ったマジックタイムなど、実績と勢いを持った名マイラーたちが集った安田記念は6月5日(日)の15時40分の発走だ。

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