モーリスが安田記念敗戦で「失ったもの」は大きすぎた? 陣営「距離延長白紙」にファンもガッカリで、「伝説」が遠のくばかりか
モーリス(競馬つらつらより)5日の安田記念でまさかの2着に敗れたモーリス。G1競走4連勝、目下7連勝中で挑んだ府中マイルは、古豪ロゴタイプと田辺裕信騎手の術中に見事にハメられる形で、苦い記憶となってしまった。
5月の香港チャンピオンズマイル(G1)を難なく圧勝した時点で「史上最強マイラー」との声も高まり、今後の海外遠征、距離延長などにも大きな期待がかけられていた。調整不足など複合的な要因が敗戦の理由とはいえ、これまでのレースを見ていたファンからすれば「それでも勝つ」という印象を持っていた人が多かったのではないか。そしてそれは、陣営も同じだったようだ。
モーリスの「宝塚記念参戦」は、ファンが是非にと望んでいたところ。陣営もその可能性を言及していただけに、期待は非常に大きかった。最終的には安田記念を選択したが、ローテーションとしてはそこからの宝塚記念出走も決して不可能ではない。しかし、安田記念での「掛かり具合」や敗戦を、重く受け止めているようだ。
吉田和美オーナーの夫でノーザンファーム代表の吉田勝己氏は「宝塚はない。距離延長も考えていたが、あれだけ掛かってしまうと。秋以降は未定」と力なく語った。ロゴタイプの走りが見事だったとはいえ、このような形で足をすくわれるとは想像していなかったのだろう。そのショックの大きさがうかがえる。
この分だと、秋に「欧州遠征」を敢行し、世界最強マイラーの呼び声高いフランスのソロウとの”夢の激突”も消えてしまいそうだ。そうなると、秋はやはりマイルCSから香港マイル、という昨年と同じローテーションになってしまうのだろうか。
どちらも昨年制したレースだけに「走る必要があるのか」という声もファンからは多い。「いっそ引退でもいい」という声すらある。もし負けようものなら、種牡馬価値にも少なからずダメージがあるだけに、陣営としては慎重にならざるを得ないだろう。
多くのファンが「タイキシャトルの後継者」「タイキシャトル超え」と、稀代の名マイラー・タイキシャトルをモーリスが超える姿を見たかったはず。しかし、その道が突然暗いものとなったのは間違いない。
今回の安田記念でモーリスが失ったものは、ことの他大きいのかもしれない。
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