秋華賞20年の記憶~1098万馬券・三冠を達成したジェンティルドンナ・アパパネ・スティルインラブ~
今週行われる秋華賞はまだ21回目と歴史が浅く、83回の日本ダービーや77回のオークスと比較してもまだ歴史が浅いレースだというのが分かるだろう。
もともと「桜花賞・優駿牝馬(オークス)・エリザベス女王杯」の3歳牝馬三冠競走はあったが、エリザベス女王杯が古馬牝馬の目標となるG1レースに位置づけられたことを受け、3歳牝馬三冠の最終戦として1996年に新設された。
第1回秋華賞の優勝馬は外国産馬のファビラスラフイン。同馬は休養明けながらオークス馬エアグルーヴなどの人気馬を一蹴し初G1制覇、その勢いのまま続くジャパンカップでも2着に好走した。
第二回はオークス馬メジロドーベル、第三回は桜花賞馬ファレノプシスが勝ちそれぞれ二冠を達成、1999年には12番人気のブゼンキャンドルがまさかの優勝(単勝5760円・馬連9万4630円)、そして2000年も10番人気のティコティコタックが勝利(単勝2710円・馬連3万10円)と2年連続で大波乱の結果となった。
しかしその翌2001年から2007年まで1~2番人気馬が優勝。勝ち馬は桜花賞馬テイエムオーシャン、無敗の上がり馬ファインモーション、牝馬三冠を達成したスティルインラブ、後に宝塚記念・エリザベス女王杯を優勝したスイープトウショウ、今年のクラシックで活躍したエアスピネルの母親であるエアメサイア、オークス馬カワカミプリンセス、歴代最強牝馬の一頭に数えられるダイワスカーレットと歴史に残る名牝が名を連ねた。
そして2008年、再び秋華賞は大波乱となり大きなどよめきが淀の競馬場を包み込んだ。この年勝ったのは11番人気のブラックエンブレム。桜花賞馬レジネッタ、オークス馬トールポピーらが人気を集めたが、結果は11→8→16番人気と人気薄での決着となり、三連単は1098万2020円という超高額馬券が飛び出した。これは2015年のヴィクトリアマイルで2070万5810円が出るまで、重賞史上最高配当という記録であった。
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