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【徹底考察】マイルCS(G1) ネオリアリズム「モーリスを沈めた超新星は『本物』か?初のマイル戦で逃げるのか控えるのか徹底解剖」


 先述した500万下の上がり最速が35.5秒だったことに対しいて、札幌記念はモーリスとレインボーラインの36.3秒が最速。

 つまり、相当にタフな流れだったが、それでもネオリアリズムが2馬身差で逃げ切った上にヌーヴォレコルト、ヤマカツエース、マイネルフロストといった好位集団が上位(4着から6着)に残れたのは、この日の芝コンディションが極端に「前有利」だったからだ。

 それは当然、各ジョッキーの頭にもあったようだ。集団は3コーナーで早めに動き出し、ヤマカツエース、マイネルフロストといったところは果敢に、逃げているネオリアリズムに並び掛けている。

 ところが、ここからのネオリアリズムは相当に強い競馬をした。

 4コーナーで満を持して加速を開始すると、一瞬でヤマカツエース、マイネルフロストを置き去りにして3馬身以上のリードを築いて直線に入ったのだ。こうなると、この日の札幌はそう簡単には止まらない。

 モーリスが2番手に上がった頃には、すでに残り200mを切っており成す術なし。まるで無敵だったディープインパクトをハーツクライが完封した、2005年の有馬記念を彷彿とさせるようなC.ルメール騎手の”マジック”。

 ネオリアリズムがこの夏、最大の金星を挙げた。

【血統診断】

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 本馬の母トキオリアリティーは、芝ダート兼用のスプリンターだった。すでに安田記念と豪州のジョージライダーSという2つのマイルG1を勝ったリアルインパクトや、オーシャンSを勝ちNHKマイルCやスプリンターズSでも3着したアイルラヴァゲインなどの活躍馬を送り出している名牝だ。

 最大の特徴は、ほぼ日本に馴染みのない血統で構成されていること。プリンスローズ系のMeadowlakeを父に持っており、これまでの産駒を遡ってもメジロライアン、ダンスインザダーク、エルコンドルパサー、フジキセキ、ジャングルポケット、キングカメハメハ、ディープインパクト、そして本馬のネオユニヴァースなど交配種牡馬はほぼ相手を選ばないようだ。ただ、Meadowlakeの父Hold Your Peaceはフレンチデピュティの母父として知られており、芝ダート兼用ということも共通点となっている。

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