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福永祐一騎手「屈辱コメ」から、わずか6日後にまさかの再戦!? 複雑に絡み合う超良血一族との「因縁」に福永騎手が見せた「意地」

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 シルヴァースカヤの2016が落札されたセレクトセールから、わずか6日後のことだ。今度は「シルバーステートの全弟」が本当のライバルとなって、福永騎手の前に立ち塞がったのである。

 16日に中京競馬場の芝2000mで行われた新馬戦。追い切りから抜群の動きを見せていた期待の逸材ワグネリアンに騎乗していた福永騎手だったが、このレースの1番人気は単勝1.7倍の圧倒的な支持を集めたシルバーステートの全弟「シルヴァースカヤの2015」改め、ヘンリーバローズだった。福永騎手のワグネリアンは2番人気に甘んじている。

 レースは前評判通りの2頭による一騎打ち。最後の直線で先に抜け出したヘンリーバローズをワグネリアンが強襲。後続を大きく引き離すマッチレースとなり、最後にワグネリアンがハナ差だけ前に出たのは、全兄の主戦となる福永騎手の意地を見たようだった。

 なお、このレースでワグネリアンが記録した上がり3ハロン32.6秒は、古馬戦も含めた中京競馬場の最速記録。また、それだけでなく2000m以上の2歳戦での最速記録更新ともなった。実は、この前記録保持者が福永騎手とシルバーステートという”オマケ”つきである。

「満点。競馬が上手だし、いい脚を使う。言うことなし。このまま順調にいってくれれば」

 新たなパートナーを手に入れた福永騎手がそう絶賛したワグネリアンは、これで来年のクラシックの有力候補に躍り出た。だが、そんなワグネリアンとハナ差の接戦を演じたヘンリーバローズもまた、順調にいけば確実にクラシック路線に上がってくる素質馬だろう。この2頭が来年のクラシック戦線で再び相見えるのは、そう非現実的な話ではないはずだ。

 果たして、福永騎手と偉大な母シルヴァースカヤの息子たちは、今後どのような物語を描いていくのだろうか。まずはこの秋、シルバーステートと福永騎手による「大仕事」を期待したい。

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