GJ > 競馬ニュース > 「年上に勝てない」
NEW

2年連続の凱旋門賞大敗は競馬界「凋落」の始まりか。「年上に勝てない」3、4歳世代に危ぶまれる競馬”低迷期”の到来

0420kitasanntenn_02.jpg若手に立ちはだかるキタサンブラック

 1日に行われた凱旋門賞(仏G1)で、日本代表のサトノダイヤモンドが18頭中15着に大敗した。日本の馬券発売の単勝支持こそ勝ったエネイブルに次ぐ2番人気だったが、前哨戦のフォワ賞(G2)で現地の重い馬場に苦しみ惨敗していただけに、期待値は決して高くなかった。

 したがって今回は、薄々感じていた「悪い予感」を現実のものとして突き付けられたという格好だった。落胆は少ないものの、その分競馬界を包んだ「暗澹」の色は濃い。

 サトノダイヤモンドが、世界の一流馬を相手にまったく良いところなく惨敗したことによって、今年の4歳勢は最後の”切り札”を失ったような状況にある。昨年の日本ダービー(G1)までは、競馬界の未来を担う存在としてもてはやされたが、未だ明確な世代交代を果たせずにいる。

 ダービー馬のマカヒキは、すでに「復活」が期待される存在となり、皐月賞馬ディーマジェスティも未だ己との戦いの最中にある。そして、トドメが今回の菊花賞馬サトノダイヤモンドの海外遠征”失敗”だ。

 昨秋から2歳王者リオンディーズにメジャーエンブレム、オークス馬シンハライト、桜花賞馬ジュエラーなどが立て続けに引退したことで、一気に層が薄くなる不幸もあった。だが、まるで坂を転げ落ちるように、この世代の評価は地に落ちたままとなってしまった。

 ただ、それよりもさらに不安視されているのが今年の3歳世代だ。

 特に次代を担う3歳牡馬は、すでに深刻なタレント不足を露呈しており、日本ダービーで1番人気だったアドミラブルが脚部不安で戦線離脱。皐月賞馬のアルアインはセントライト記念(G2)であっさりと敗れた。一方、神戸新聞杯(G2)ではダービー馬のレイデオロが貫禄の勝利を飾ったが、続くジャパンC(G1)でどこまで通用するのかは疑問だ。

2年連続の凱旋門賞大敗は競馬界「凋落」の始まりか。「年上に勝てない」3、4歳世代に危ぶまれる競馬”低迷期”の到来のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 川田将雅「ルール違反疑惑」の現場関係者にブチ切れ!? マスコミ関係者に注意喚起の即通達…怒りを隠せなかった「目に余る行為」とは
  2. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  3. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  4. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  8. JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬
  9. JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!