
JRA古川吉洋騎手「騎乗停止」も”神”回避!? 21年ぶりのG1制覇へフェブラリーS(G1)テイエムジンソク騎乗は……

降雪の影響を受け、13日に順延された小倉競馬でヒヤリとする一幕があった。
7レースに行われた4歳以上500万下(ダート1700m)は、結果だけを見れば古川吉洋騎乗のタガノジーニアスが5馬身差の圧勝。単勝2.1倍の1番人気に応え、昇級を果たしている。ただ、タガノジーニアスは大外からまくり上げた第4コーナーで内側に斜行。直後を走っていたメイクミーハッピーが、大きくバランスを崩す事象が発生していた。
これに肝を冷やしたのは、平日にもかかわらず現地でレースを見守った熱心な競馬ファンだ。
それもそのはずで、タガノジーニアスの鞍上・古川騎手は、来週18日のフェブラリーS(G1)で約21年ぶりのG1制覇が懸かっている身。騎乗するテイエムジンソクは最有力候補の一角であり、古川騎手自身も「騎手人生の中で1番のチャンス」と認めるほど、極めて現実的で大きな舞台が控えていた。
それがもし、今回の審議によって古川騎手が騎乗停止になれば、すべてが水泡に帰してしまうかもしれない……。
この状況は、すぐにネット上でも大きな波紋を呼び、Twitterなどでは「フルキチ大丈夫か」「テイエムジンソク乗り替わりかも」「このタイミングでかよ」といった古川騎手を心配する声が相次いだ。中には「ここで忖度だろ、JRA!」という声も……。
しかし、JRAが下した決断は無情にも「アウト」。古川騎手には9日間の騎乗停止処分が下された。
だが「競馬の神様」は成績不振により1度は騎手を諦めかけ、それでも這い上がってきた”苦労人”を見捨ててはいなかった。古川騎手の騎乗停止期間は、フェブラリーS開催の翌週となる24日(土)から3月4日(日)までの9日間となったのだ。
これぞ、まさに僥倖……まさかとは思うがJRAの”温情”なのだろうか。
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