安田記念(G1)JRA美浦関係者「イチオシ」有力馬2頭は!? 「ついに完成」「マイルも平気」?
今週6/3に行なわれる安田記念(G1)に16頭が出走してきた。完全なマイラーが不在の中、この栄冠を横取りすべく距離分け隔てなく好メンバーがここに集結してきた。海外馬1頭、美浦4頭、栗東11頭と”西高東低”の図式は今も変わらないが、東の布陣も負けてはいない。ここではその中でも推せる2頭の情報をお届けする。
まずは、サトノアレス(牡4 美浦•藤沢和雄厩舎)。
能力はあるもののなかなか成績が安定してこなかったが、このところ力を付けてきており、キャピタルS(OP)2着、東京新聞杯(G3)2着とマイルで連続2着。前走の京王杯SC(G2)は初の芝1400mで忙しい競馬だったが、内ラチ沿いを後方待機で追走し、直線伸び脚を見せて食い下がり3着に。上がりタイム2位の末脚をみせた。
これまで1800m、2000mと使ってきているが、やはり1400〜1600mあたりが成績も安定しており、適距離だ。
「最終追い切りは美浦の南ウッドコースで、蛯名正義騎手が騎乗しての併せ馬。それほど速い時計は出ていませんが、中2週でローテーションが詰まっているためであり、動きは大変良かったですね。中間は疲れを取ることに専念し、特に反動も見られなかったので、25日から2日置きに単走で坂路を、併せ馬で南ウッドコースを、単走で坂路を、それぞれ軽めで追い切っています。直前で急仕上げに見えますが、もともと馬体はできていますので問題ないと思います」(競馬記者)
事前に登録した藤沢和厩舎の馬4頭のうち、唯一出走を決めた馬であり、それだけに具合は良いようだ。あとは気性に癖があるので、レース中にゴチャついた場合うまく馬群を捌けるかどうかがポイントである。厩舎関係者は「蛯名騎手が癖をつかんでいるんで大丈夫でしょう」と語る。前走うまく馬群を捌いた蛯名騎手の手綱に、陣営は大きな期待を寄せている。
競馬つらつらより続いて、レッドファルクス(牡7 美浦•尾関知人厩舎)。
スプリンターのイメージがあるこの馬は、やはりマイル成績は3戦3着1回とさほどである。だが、これは右回りマイルで結果が出ていないだけ。”左回りのマイル戦”に限ると昨年の安田記念3着のみとなる。高松宮記念からの出走で間隔が空いたが、レッドファルクスは昨年も同じ道筋で結果を出しているので問題ない。
また、高松宮記念から安田記念に向かうローテーションは、かつてロードカナロアが敢行し勝っているので、レッドファルクスもこれに続きたいところだ。
「中間は山元トレセンに出して調整。厩舎に戻ってから3日より美浦のウッドコースで追い切りを開始。17日にウッドコースで一杯に追い切り好時計を出しました。23日に田辺裕信騎手が乗って長目をビッシリ追い好時計。最終追い切りも田辺騎手が跨り、南ダートを終い重点で追い切りました。予定よりも前半が遅れましたが、全体的な動きは良く、申し分ないです」(同記者)
だが、前走は得意のスプリント戦で8着。年齢がすでに7歳。衰えはないのだろうか。
「前走は、前半は前に進んで行かず、直線では前が開かず、完全に脚を余したレースでした。人気に応えられませんでしたが、馬は元気で衰えはありませんね」と厩舎関係者は語る。
田辺騎手とのコンビは3年半ぶりだが、今のところ問題はなさそうで「流れに乗りたい」と本人も意気込んでいるようだ。
「昨年と何も変わらない。自信を持ってレッドファルクスを送り込む」と陣営は語り、去年到達できなかったマイルの頂点をふたたび目指す。
以上、美浦からもたらされた推せる馬2頭を紹介した。この関東馬の激走を期待したい。
PICK UP
Ranking
17:30更新
2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛- 武豊の次に「上手い」のはアキヤマ!?「世界No.1」のR.ムーア騎手が「上手な日本人騎手」として武豊騎手の次に挙げた”意外”な名前
- JRAノーザンファーム時代終焉へ「16億円」大勝負の“答え”が今週末に!? 「33億円の悲劇」から26年……日高関係者の“命運”を背負った良血がついにデビュー!
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬















