
宝塚記念(G1)でW杯日本の「奇跡」が気になる!? 女王桃井はるこのイチオシは「サイン」よりも「ホワイト」

――わざわざ来て、素晴らしい走りを見せて、ファンをざわざわさせるかも……。はい、失礼しました。では5番手は?
桃井はるこ:パフォーマプロミス(牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎)ですね。宝塚記念で好走することでおなじみのステイゴールド産駒ですし、同馬は今年に入ってから日経新春杯(G2)を制し、目黒記念(G2)でも3着と結果を出しています。
宝塚記念の鞍上は、今年は重賞でも結果を残し続けている戸崎圭太騎手。こちらも地方出身ですから、小回りは得意。前走が叩き台だったと考えると、押えておきたい1頭ですね。
――下位人気だと予想される馬が次々と飛び出しました。今回は荒れに荒れると見ているみたいですね。それにしても宝塚記念のファン投票1位に輝いたサトノダイヤモンドの名前が推し馬として上がりませんでしたね。
桃井はるこ:サトノダイヤモンドは前走の大阪杯の走りを見て、”終わった”という印象を持ってしまったんですよね。あくまで私の中の感覚なんですけどね。これまでの実績も考慮して、復活すればNo.1だと思いますが……。今回はちょっと推せないかなぁ。
――では、昨年の菊花賞馬キセキと前哨戦の鳴尾記念を制したストロングタイタンはいかがでしょう。
桃井はるこ:キセキは香港ヴァーズ(G1)で9着と大きく崩れて、日本復帰戦となった日経賞(G2)でも9着。古馬になってから好走した経験が無い点が気になります。大敗のショックが大きかったのか、復活するまでにはもう少し時間が必要なのではないでしょうか。勝てば、凱旋門賞(仏・G1)という話まで出ているとは聞きましたけど……。
ストロングタイタンは外国馬で、フォーティナイナー系ですよね。実は今回、6番手はこの馬だと考えていました。管理する池江泰寿厩舎は、06年はディープインパクト、09年はドリームジャーニー、12年はオルフェーヴル、15年はラブリーデイ、と管理馬が3年おきに宝塚記念を勝利しているんです。
今回、池江厩舎からはサトノダイヤモンドとストロングタイタンの2頭が出走予定。昔から2頭出しは、人気がない方を狙えと言われているので、ここで来ちゃうかもしれないなぁって気はしていますね。
――なるほど。ではミッキーロケットとサイモンラムセスなんてのはいかがでしょう?
桃井はるこ:ミッキーロケットは天皇賞・春(G1)は4着と頑張りましたが、京都競馬場と阪神競馬場はまた別物なのでちょっと厳しいかと思っています。
サイモンラムセスは前々走から逃げの戦法を取り入れて見事2連勝。調子は良さそうですが、前走が条件戦で宝塚記念を制した馬はこれまでいません。レースのレベルが上がりますから、今までのように逃げられたとしても残るのは厳しそうかなと思います。
――今回もさまざまなお話をお聞かせ頂き、ありがとうございました。
桃井はるこ:こちらこそありがとうございます。でも今回、私の話した内容とまったく違う結果になるのだとしたら、それはサトノダイヤモンドが勝利するという展開なんだと思います。これはあえて外した人気馬が来るという、私の中でのあるあるです(笑)。でも”逆張りの桃井”としては、それはそれで悔いはないかも!?
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