GJ > 競馬ニュース > 和田竜二「苦節17年」  > 2ページ目
NEW

JRA和田竜二「苦節17年」テイエムオペラオーの死が「転機」に……ミッキーロケット勝利で解き放たれた新たな騎手人生

【この記事のキーワード】, ,

JRA和田竜二「苦節17年」テイエムオペラオーの死が「転機」に......ミッキーロケット勝利で解き放たれた新たな騎手人生の画像2

「テイエムオペラオーは、G1を7勝・2着2回・3着2回、G2&G3を5勝・2着1回・3着1回で、26戦して4着以下が3回あるんですが、6着以下だったことが一度もありません。こんな名馬の背中で競馬に参戦していたのは、若手騎手には贅沢な体験でしたね」(同 ライター)

 当時の和田騎手は「テイエムオペラオーの邪魔をしないように騎乗しよう」と心がけていたらしい。あの時に体験した事が今の自分の基礎になっているという。

“テイエムオペラオーみたいな馬にめぐりあう”は、「スキルを持った今、テイエムオペラオーのような馬を動かしてみたい」ということなのかと思うと、そうではないようだ。

「和田騎手に後悔があるそうです。テイエムオペラオーが引退する年の最後の3戦は2着、2着、5着。これは明らかに、馬が能力を出し切っていて、しかし、それを補う自分のスキルが足りないために負けた、と悔いが残っています。

もし、いまテイエムオペラオーに似ている馬にめぐり会えたら、馬が勝てなくなりそうな頃に自分のスキルでサポートして、どこまで勝ち進んで行くのかを見てみたいんだそうですよ」(同 ライター)

 先日、テイエムオペラオーが亡くなりお別れに行ったという。本当は「自分がG1を勝ったら会いに行こう」と和田騎手は思っていたらしい。しかしその報告ができないまま、テイエムオペラオーは亡くなってしまった。

「もう少し長生きしていたら、今回のG1の報告ができた」と思う人もいるだろうが、和田騎手いわく「お別れの時、何か心からスッと抜けたような感じがあった」という。もうこだわらなくていいよ、とテイエムオペラオーに言われたような不思議な感覚。そのあとでG1の宝塚記念優勝。「テイエムオペラオーが背中を押してくれた」と優勝後に語っていた和田騎手。

 G1に勝ったら会いに行く……その決めごとが自分を縛っていたのかもしれない。解放された今後の和田騎手の騎乗に期待を持って見守っていきたい。

JRA和田竜二「苦節17年」テイエムオペラオーの死が「転機」に……ミッキーロケット勝利で解き放たれた新たな騎手人生のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
  2. 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
  3. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  4. 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. セイウンハーデスにも襲い掛かった「不治の病」…“奇跡の復活”カネヒキリ以来の伝説に挑む
  7. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  8. JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
  9. 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
  10. 武幸四郎騎手に横山典弘騎手が「絶叫」!? 武豊騎手が明かしたアノ復活劇でのエピソードに見る、弟のキャラクター