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JRAジャパンC(G1)「最強の1勝馬」エタリオウの気性難は鞍上も辟易? 秘策は…

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 24日に東京競馬場で開催されるジャパンC(G1)。

 本命視されているワグネリアン、古馬になり成長著しいユーキャンスマイル、さらにレイデオロ、スワーヴリチャード、そしてここが国内復帰戦となるシュヴァルグランらが人気を集めると見られている。だが、この上位人気が予想されるメンバーは、いずれも今年G1競走未勝利。割って入る隙きがあると見てもいいはずだ。

 そこで今回注目したいのがエタリオウ(牡4歳、栗東・友道康夫学厩舎)だ。

 13戦1勝ながら、神戸新聞杯(G2)、菊花賞(G1)など2着は7回。世代屈指の実力派と目されていたものの、“最強の1勝馬”、シルバーコレクターなど、あまり嬉しくない呼び名が定着していた。

 古馬との初対戦となった日経賞(G2)では、キャリアで初めて1番人気に支持されたものの、逃げたメイショウテッコンを捉えることができずに、またしても銀メダル。その後は天皇賞・春(G1)4着、宝塚記念(G1)9着。そして秋初戦となった京都大賞典(G2)でも5着と勝利はおろか、定位置にすら入ることができないでいる。

 復活を期されるエタリオウの1週前追い切りは、出走を予定している同厩舎のシュヴァルグラン&マカヒキとポリトラックで3頭併せ。最内で騎乗した横山典騎手のムチに鋭く反応し、馬なりで6F77秒0、ラスト11秒5を記録。友道調教師は「1回使った上積みはある」といい、「気持ちが入ってくれれば」とコメントした。

「エタリオウが抱えている問題は父ステイゴールドを彷彿とさせる『気性難』です。若いときから指摘されていて、3歳時にも3度斜行し、2度騎手を騎乗停止に。菊花賞(G1)も処分こそなかったものの、最後の直線で斜行しています。

 今年の日経賞では、ブリンカーのおかげでレースに集中できたのか真っ直ぐに走っていましたが、今度は宝塚記念の辺りから出していけば『掛かる面もありますし、かといって何もしなければ置かれそう……』とささやかれはじめました。ポテンシャルは高いものの、陣営も『とにかく真面目さにかける』と悩んでいますね。もう少し気を入れて走ってくれれば、すでに何勝かしていると思うのですが……」(競馬誌ライター)

 前走の京都大賞典後、鞍上を務めた横山典騎手も「動かないね。負けるにしても、負け方が良くない」「もうちょっとラストは動いてほしかった」などとぼやき節。今回はブリンカーをさらに深くするなど対策を施すという。

 気性が災いして結果を残せていないエタリオウ。そろそろ、本気の走りを見せてもらいたいところだが、果たして……。

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